ランニングの縦方向の動きが椎間板を鍛える
5つある椎間板の中には3割近くも分厚くなるものがあるわけだ。走る距離が長い人ほど、椎間板が大きく丈夫で、健康的であることがわかった。よく走り過ぎると腰を痛めるといわれる。また、椎間板は腰を曲げたりひねったりして負荷をかけない方がいいともいわれる。どうしてこんな結果が出たのだろうか。研究チームのダニエル・ベラビー教授はこう推測している。
「ランニングは椎間板に垂直方向に負荷をかけるから、椎間板を鍛える結果になった可能性があります。ランニングで生じる縦方向の圧力が、椎間板の健康維持に効果的な圧力と同じレベルのため、椎間板が丈夫になったと思われます」