今夏、全国的に注目された早稲田実業の清宮幸太郎選手が出場できない夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)だが、ベスト8までの組み合わせが2017年8月4日に決定した。
「清宮ロス」がいわれる一方で、インターネット上では1回戦ながら強豪校が多数登場する4日目に俄然、注目が集まり、すでに熱く盛り上がっている。準々決勝に勝ち進むのはどの高校か。いちはやく各ブロックの予想をしてみる。
史上初となる2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭
最も注目を集めている第4日。第7・8ブロックの有力校が登場する。まず、第7ブロックで第1試合の広陵(広島)×中京大中京(愛知)。第2試合に横浜(神奈川)×秀岳館(熊本)。第3試合から第8ブロックで興南(沖縄)×智弁和歌山(和歌山)。第4試合に大阪桐蔭(大阪)×米子松陰(鳥取)とまるでベスト8なみの強豪校揃いだ。
優勝経験校がひしめく第7ブロックだが、横浜(神奈川)が若干優位にありそうだ。出場49校中トップの地方大会14本塁打(7試合)を記録し、4番・増田は4戦連続5本と絶好調。中京大中京(愛知)も投打のバランスがよく、特に140キロ台の投手3人をそろえた守備力は地方大会6試合7失点と安定している。
同じく優勝候補が集まった第8ブロックは、今春優勝の大阪桐蔭(大阪)が出色といえそうだ。地方大会77得点(8試合)は出場校中ダントツ1位。チーム打率は.399で、1番・藤原が安打を量産してきた。史上初となる2度目の春夏連覇を狙う。失点が24とやや多く、エース徳山の活躍にかかる。一方、興南(沖縄)は地方大会5失点(6試合)で、失策もわずか2。大阪桐蔭の破壊力を止められるかが見どころ。
第7、8ブロックほどではないが、他も熱戦が期待される。
チーム数が多い第5、6ブロック。まず第5ブロックは昨夏優勝の作新学院(栃木)が今年も強力だ。打線のつながりが良く、地方大会決勝では19安打15得点、1失点に抑えて圧倒的な強さを見せた。第6ブロックは、昨夏の甲子園に出場した選手が7人という経験値をもつ山梨学院(山梨)が有力か。
第1ブロックは神戸国際大付(兵庫)が出場49校中最少の地方大会3失点(7試合)の堅守が目を引く。エース岡野の安定感に期待が高まる。第2ブロックは二松学舎大付(東東京)がチーム打率.435、100安打と抜群の攻撃力で有力か。第3ブロックは準優勝経験のある京都成章(京都)。
第4ブロックは、日大三と早稲田実業という甲子園常連校を立て続けに破り、17年ぶりの出場を決めた東海大菅生(西東京)が今大会のダークホース感を漂わせる。
夏の甲子園は8月7日に開幕する。