充電スポットの数は2年半で「倍増」
では、J-CASTのアンケートで併せて8割以上の得票を集めた「充電スポットが少なく、不便そう」「長い距離が走れず、遠出ができなさそう」という利便性の問題は、オーナーから見てどうなのだろうか。
17年3月にリーフを納車し、すでに3000キロ以上走行しているというAさんは、
「どうしても地域差があるでしょうが、私の住む新潟市では不便さは感じません。日産販売店だけでなく、ショッピングモールやコンビニでも充電器を設置している店舗が増えてきているので、充電スポットが少ないという印象はあまりないです。充電中には『コーヒー飲んでって』と快く声をかけてくれる日産の販売店もあり、嬉しいですね」
と話す。また、主に通勤に車を利用するため、航続距離の面でも困ったことは「全くない」としていた。
マンションや商業施設の駐車場に充電スポットが設置されるケースも増えている
ただ一方で、17年1月にリーフを納車したBさん(男性、兵庫県在住)は、
「充電スポットの数を不安視する声が出ているのは、もっともだと思います」
とうなずく。続けて、充電器の普及は「現状、まだまだではないか」として、オーナーが「不便に感じてしまうことはあると思います」とも指摘した。
自治体の取り組みなどによるので、地域差はあるものの、日本全国で充電スポットの数が急増していることは事実だ。
全国に急速充電器は7100基以上、さらに普通充電器も合わせると約2万8000基の充電器がある(日産調べ)。加えて言えば、全国にあるガソリンスタンドの数は約3万2000か所。実は、すでに給油スタンドと充電スポットの設置数にそこまで大きな差は存在しないのだ。
例えば、東京近郊にはこれだけの充電スポットがある(C)Google、ZENRIN/画像は日産公式ウェブサイトより
そのほか、ツイッターなどでは、EVの急速充電にかかる「待ち時間」を懸念する声も目立つ。しかし、この点についてAさんは、「リーフ」の納車前は「待ち時間がもったいないのではないか」と感じていたが、いざ日常的にEVを利用してみると、
「(充電の待ち時間は)読書や休憩などに当てることができるので、予想以上に有意義に使える」
ことに驚いたそうだ。また、Aさんは自宅に充電器を設置したため、燃料補給のためにガソリンスタンドに行くこともなくなり、ガソリン車に乗っていたときよりも「快適」に感じているという。