遺伝子レベルと皮膚の表面で2つの変化
浅井さんが語る。
「肌の奥ではたえず新しい皮膚細胞が作られて表面に送られ、古い皮膚細胞を押し上げて捨てています。これが肌の生まれ変わりです。この生まれ変わりに関係する遺伝子が、荷重によって増えることがわかりました。その増え方のバランスが悪いので、一部の皮膚が厚くなったり、薄くなったりして、生まれ変わりがスムーズにいかなくなります」
そして、皮膚の表面ではこんな現象が起こる。
「そのため皮膚の角層が乱れてデコボコ状態になります。古い細胞のゴミが詰まったような状態になるのです」
そのため、ひび割れや粉吹きが起こるという。
となると、かかとの肌荒れを防ぐには、やはりやせた方がいいのだろうか。浅井さんはこう語った。
「まだ、そう言い切ることはできません。これから体重の重さが遺伝子を変化させるメカニズムの解明を進めたいと思います」