副題「フクシマの未来予想図」削除も内容は? テレ朝・ビキニ事件特番をネット注視

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   テレビ朝日が2017年8月6日放送予定の報道ドキュメンタリー「ザ・スクープスペシャル」の特別番組タイトルを、8月1日に変更したことが分かった。

   「ビキニ事件63年目の真実~フクシマの未来予想図~」となっていたものから「フクシマの未来予想図」の部分を削除した。ビキニ事件と福島の原発事故は意味が異なるという苦情を受けてのものだが、ネット上の関心は、タイトルは変わったが番組内容は「福島を貶めるものになっていないか」に移っている。

  • 削除後の画像(写真はテレビ朝日「ザ・スクープスペシャル」HPより)
    削除後の画像(写真はテレビ朝日「ザ・スクープスペシャル」HPより)
  • 削除後の画像(写真はテレビ朝日「ザ・スクープスペシャル」HPより)

「体に異常のある子供が生まれるということも度々あった」

   J-CASTニュースがテレビ朝日にどうして削除をしたのか、この削除によって番組内容は変更になるのか、と17年8月2日に取材したところ、削除の理由について同社広報部は、

「視聴者のみなさまからなどからご意見を頂く中で、誤解を生じかねないと考え、サブタイトルは昨日削除しました。番組内容については、放送前なのでお答えは控えさせていただきます」

と回答した。

   「ビキニ事件63年目の真実~フクシマの未来予想図~」のタイトルへの批判が激しくなったのは7月30日から。ビキニ事件というのは太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁で米国が1954年3~5月にかけ行った水爆実験。多くの住民が被曝し、1954年3月1日には広島型原子爆弾約1000個分という水素爆弾が投じられ、日本のマグロ漁船・第五福竜丸など死の灰を浴び被曝した船は1000以上とされている。番組ウェブサイトには第五福竜丸乗組員の証言が掲載され、

「あの時、ビキニ事件をうやむやにしたことがフクシマの悲劇を生みだした」

と書いている。また、山口豊アナウンサーは同サイトのブログで、是非この番組を見て頂きたいと宣伝し、ビキニ環礁で行った水爆実験で深刻な放射能汚染を受けたロングラップ島での取材を通じ、

「島での生活でも甲状腺がんや乳がんなど深刻な病気を患う島民が相次ぎ、女性は流産や死産が続いたそうです。中には、体に異常のある子供が生まれるということも度々あったそうです」

という事が分かった、と書いている。

   こうした告知に対し、ネット上ではビキニ事件と福島の原発事故にどんな関係があるのか、ビキニ事件と同じような健康被害が起きるというのか、などといった疑問が噴出した。

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