6代目美子ちゃんは「全共闘時代生まれの17歳」
なぜ、政治ネタをコピーに使ったのか。学文社の「日ペンの美子ちゃん」編集部の浅川貴文さん(36)は8月2日のJ-CASTニュースの取材に対し、
「多くの人に、今の美子ちゃんのキャラクターを知って貰いたかったからです」
と話す。
実は、漫画家の服部昇大さんが描く6代目の美子ちゃんは、時事ネタやパロディなど「きわどい」発言を連発する破天荒なキャラ設定で人気を呼んでいる。誕生から45周年を迎えるにも関わらず「年齢は17歳のまま変わらない」点が定番ネタの一つで、作中には、
「こちとら全共闘時代生まれの17歳よ!檄文をしたためるわ」(美子ちゃん)
とのセリフも出てくるほど。そのほかにも、作中にはリンゴとボールペンが登場する「美子太郎(ピコ太郎)」や「美文字ファーストの会」などのフレーズも登場する。
服部さんの漫画は、17年1月に開設された美子ちゃんの公式ツイッターアカウントで、週に1本ほどのペースで公開されている。巧みなパロディをふんだんに取り入れた展開が話題を呼び、フォロワー数は8月2日時点で2万6000人を超えている。
先述の浅川さんは、こうした6代目美子ちゃんの作風について「基本的には服部先生が考えていて、こちらも頂いた案をほぼ受け入れています」と話す。ただ、今回の新聞広告は「美子ちゃん編集部」全体で考えたとして、
「やはり、新聞となると読者層はツイッターより上かなと思い、政治ネタを絡めるようには意識しました。今の美子ちゃんのキャラ設定が伝わる仕上がりになったかな、と思っています」
と振り返っていた。