「美文字ありき」「日報も直筆メモもきれいに書ける」――。学文社(新宿区)の「ボールペン習字講座」の新聞広告が、インターネット上で「攻めすぎ」などと話題を呼んでいる。
広告は、講座の名物PRキャラクター「日ペンの美子(みこ)ちゃん」の誕生45周年を伝えるもの。なぜ、政治や時事ネタを取り入れた「攻め」のコピーを採用したのか。そこには、現在の「6代目美子ちゃん」の破天荒なキャラ設定が影響しているようで...。
「なんでこんな攻めてるんだ?」
「日ペンの美子ちゃん」は1972年、芸能誌「月刊明星」(現・Myojo)に掲載された広告で初登場。少女漫画誌の裏表紙を中心に、ボールペン習字講座の魅力をコミカルに伝える漫画広告の主人公として描かれてきた。作者の交代とともに代替わりしており、現在は「6代目」だ。
そんな美子ちゃんの誕生45周年を記念した新聞広告は、2017年7月14日の読売新聞(朝刊)を皮切りに、これまでに計5本が掲載された(8月2日時点)。その一部を紹介すると、
「ペン習字は社会人のたしなみよ!1日20分の練習で日報も直筆メモもきれいに書けるわ!」(7月30日付「読売新聞」朝刊)
「美文字ありき 美子のご意向」(8月1日付「朝日新聞」朝刊)
といった具合だ。ちなみに、加計学園問題をネタにした「美文字ありき」のコピーの下には、
「記憶力には自信のある美子ちゃんについてはTwitterでチェック!」
とある。こちらも、なかなか風刺の効いた一文だ。
ボールペン習字講座の広告に、政治ネタを取り入れた過激なコピー。このギャップにツイッターやネット掲示板では、
「なんでこんな攻めてるんだ?」
「面白いけど圧力掛からないか心配になっちゃう」
「ぶっ飛びすぎだろw 広告でやっていいんかこれ」
といった驚きの声が広がっている。