男子は6個、女子は1個
男子6個、女子は大橋悠依(21)の銀1個のみに終わった。4月の日本選手権で史上初の5冠を達成した池江は今大会メダルに届かなかった。
まだ17歳。世界の壁は厚いが、アテネ五輪金メダリストの柴田亜衣氏(35)は1日の読売新聞朝刊で池江に対し「もっとがむしゃらな姿を見たかった」と不満を述べた。得意の100メートルバタフライではメダルを狙ったが6位に終わり、試合後号泣。柴田氏は「すごく悔しそうだったが、その後の自由形などは淡々としているようだった。世界レベルではメダル争いは難しかったかもしれないが、思い切った、挑戦するレースを見せてほしかった」と、試合に臨む姿勢に疑問符をつけた。
設楽氏は上記産経新聞で、金ゼロの日本チームについて「期待値を大幅に下回ってしまった」と残念がった。「自己ベストを上げる必要性を痛感させられる大会だった。トップを争う選手は余裕を持って予選を泳ぎ、準決勝で入れ始めた力を決勝で爆発させる。速い自己ベストを持っているからこそ可能な流れで、日本勢もそのレベルを目指してほしい」と世界との差を強調した。
大会後、平井伯昌・代表ヘッドコーチも「日本のリオ五輪メダリストが伸び悩む中、海外勢の記録が伸びた。危機感を感じている」と世界との差を痛感。「強化は根本的なところから考え直さないといけない」とし、立て直しは急務だ。