「ノルウェー産のサケとケイパー」しか食べない
マライアさんはここ数年、ダイエットで話題になることがしばしばだ。双子を出産した後の2011年には、30キロの減量に成功している。11年11月9日付の英デイリーメール電子版によると、30キロ中18キロは難産の際に体内から出てきた水で、残りは「ジェニー・クレイグ」という厳しいダイエットプログラムによって減らした。同プログラムは、徹底した食事管理が特長だ。
2014年には、「パープルダイエット」に挑戦していると報じられた。プラムやぶどう、ナスと文字通り紫色の野菜や果物をメーンに食べる方法だ。こうした食品には、抗酸化作用があるとされるアントシアニンが多く含まれる。加えてプラムにはビタミンCや食物繊維が豊富だ。2014年4月28日付の英デイリーメール電子版が伝えているが、本人が語ったわけではない。
だが2016年11月29日付の米娯楽メディア「E!ニュース」では、本人がインタビューで別のダイエット法に触れている。体型維持のための「秘密」を問われると「とっても大変で、多分嫌われる方法だと思うわ」と前置きし、「たった2つの食材を毎日食べるの。ノルウェー産のサケとケイパー。それだけよ」。聞き手が驚いて「ウソでしょ」と尋ねると大笑いして、「ホントよ。プロテインもとっているけど。でも、最悪」と少々うかない顔をしていた。このときの映像を見ると確かに太ってはおらず、7か月ほど後に120キロまで増量するとは思えない。なおケイパーとはケッパーとも呼ばれ、「ネスレバランスレシピ」のサイトによると、地中海沿岸原産の「フウチョウソウボク」という木の花のつぼみで、酢漬けにして出されることが多い。
健康的にやせているのなら問題はない。だが無理に急激なダイエットを繰り返しているなら心配だ。国立循環器病研究センターのウェブサイトでは、体重の短期間での増減を指す「ウェイトサイクリング」に警鐘を鳴らしている。
まず極端な食事制限で強引に減量できても、しばらくすると元の体重に戻るか、むしろ体重が増えてしまう場合があるという。
さらに「こうした無理な減量を繰り返していると、今度は食事制限に対して次第に体が反応しなくなるばかりか、体重の変動が大きいほど、死亡率を高めることも分ってきました」。男性の場合は冠動脈疾患による死亡率が高まる。糖尿病発症の引き金にもなるという。減量に挑戦する際は、「内臓脂肪をターゲットに4kg程度、あるいは現体重の5%程度」と目安を示している。