欅坂46「月曜日の朝、スカートを切られた」は不謹慎 署名サイトで抗議、ファンは反発

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   アイドルグループ「欅坂46」の楽曲「月曜日の朝、スカートを切られた」のタイトルと歌詞が物議を醸している。過去に曲の内容と似た痴漢被害に遭ったという女子学生が、この曲を耳にして「嫌な思い出が蘇り電車に乗るのがまた怖くなりました」と訴え、「不謹慎」だとしてネットの署名サイトで賛同を呼びかけ始めたのだ。

   この訴えは女性を中心に共感を呼んでいるが、一方でグループのファンとみられるネットユーザーの間では反発も広がっている。さらには、賛同を呼び掛けた女子学生に対し、「自分のしてる事が欅坂の子達を傷つけている事を分かってほしい」などと批判するファンも出ている状況だ。

  • 「月曜日の朝、スカートを切られた」は不謹慎か(画像は欅坂46公式YouTubeチャンネルより)
    「月曜日の朝、スカートを切られた」は不謹慎か(画像は欅坂46公式YouTubeチャンネルより)
  • 欅坂46のメンバーら(2017年撮影)
    欅坂46のメンバーら(2017年撮影)
  • 「月曜日の朝、スカートを切られた」は不謹慎か(画像は欅坂46公式YouTubeチャンネルより)
  • 欅坂46のメンバーら(2017年撮影)

「こんな曲を出すのは不謹慎だと思います」

   欅坂46の「月曜日の朝...」は、2017年7月19日発売のアルバム「真っ白なものは汚したくなる」に収録された。アルバムのリード曲という扱いで、メンバーが出演するミュージックビデオ(MV)も制作されている。作詞はグループの総合プロデューサーを務める秋元康さんが担当している。

   問題視されているのは、曲のタイトルとサビ部分の歌詞だ。社会や学校に違和感を抱く女子学生の心情を歌った楽曲で、サビには「月曜日の朝、スカートを切られた 通学電車の誰かにやられたんだろう」というフレーズが出てくる。

   この曲が議論を呼ぶことになったのは、ある女子学生が署名サイト「change.org」上で歌詞の内容について「不謹慎だ」と訴えたことがきっかけだ。

   投稿によれば、この女子学生は2年ほど前、通学中にスカートを切られる被害に遭った。そのため、テレビ番組でこの曲が紹介されたのを目にして、

「嫌な思い出が蘇り電車に乗るのがまた怖くなりました」

との思いを抱いたという。

   その上で女子学生は、「たくさん傷ついている人がいる中でこんな曲を出すのは不謹慎だと思いますし、この曲のせいでこのような犯罪が増えてはとても困ります」と訴え、共感を抱く人を署名で募っている。なお、この署名が始まったのは7月中旬で、8月1日14時までに約1980人が賛同を示している。

「メンバーが可哀想」

   「change.org」のコメント欄には「犯罪を助長する恐れがあります」「被害者感情を軽視している」との賛同意見が寄せられたほか、ツイッターやネット掲示板上でも、

「私も切られたことがあるので、この曲タイトルを見てほんとに驚いた」
「こんな歌を歌わされるメンバーが可哀想」
「実際にあった痴漢まがいの犯罪を勝手に詩的解釈して消費してる状況はおかしい」

などと曲の内容を問題視する声が上がっている。

   一方、グループのファンの反発は強い。ネット上では、「表現の自由が失われる」という趣旨の反論が出ているほか、

「自分のしてる事が欅坂の子達を傷つけている事を分かってほしい」
「被害を思い出すのはわかるけどそれは自主的に聴かなければ済む問題じゃねぇの? 欅の価値下げるのもいい加減にしろ」
「スカート切られてそれを思い出させるからって署名集めだしちゃうような気持ち悪い人間だから、スカート切られんじゃねーの?」

などと署名を始めた女子学生を激しく批判するユーザーも出ている。

   さらに一部のファンは、「月曜日の朝、スカートを切られた の曲が 封印されてしまうのを阻止したい」と題したネット署名を7月31日から「change.org」上で開始。こちらは8月1日14時までに220人分の署名が集まっている。

   なお、J-CASTニュースは今回の事態について、欅坂46のマネジメント会社に8月1日昼に取材したが、

「今週いっぱい、担当者が不在にしている」

との回答だった。

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