民進党の野田佳彦幹事長が2017年7月31日、25日の辞意表明から初めての定例会見に臨んだ。16年9月の蓮舫執行部発足時には、「蓮舫」の名前を念頭に「ハスの花を下で支えるレンコンになった気持ちで徹底的に下支えをする」として幹事長を引き受けた野田氏。野田氏の辞意表明で後任人事が行き詰まり、蓮舫氏の辞意表明につながったとの見方がもっぱらなだけに、「痛恨の極み」「支えきれなかったことを猛省したい」などと繰り返した。
9月上旬にも行われる代表選を経て新体制が発足するまでは「党務に空白が生じることは許されない」として「全力を尽くしていきたい」とも述べた。今後、約1か月にわたってレームダック(死に体)状態が続くことになる。
野田氏の辞意表明で後任人事行き詰まる
蓮舫氏は辞意を表明した7月27日の会見で、野田氏が辞意を表明した翌日の26日に人事を検討したが、
「人事ではなく、私自身を見つめ直さなければならない」
との考えに至って辞意につながったと説明している。このことから、野田氏の後任を引き受ける人がおらず、蓮舫氏が追い詰められたとの見方が有力だ。
野田氏は蓮舫氏の辞意表明について
「出処進退は、最後はご本人が決めること」
と断りながらも、
「私は支える立場だったので、『極めて残念だった』という言葉に尽きる。特にみんなに選ばれた初めての女性議員だったので、女性リーダーをしっかり支え抜いていくことが大事だったと思うが、それができなかったことは大変残念というか痛恨の極み」
「やはり歯を食いしばって代表職を全うしていただきたかったな、という思いはある」
「支えきれなかったことを猛省したい」
などと無念さを隠さなかった。