不倫関係を報じられた今井絵理子・参院議員と橋本健・神戸市議は、二言目には「一線は越えていない」と強調したが、今度はその「一線とは何か」が注目されている。
インターネット上では「肉体関係」が「一線」の基準のようになっているが、「NEWS」の加藤シゲアキさんは「疑われることが一線」といえば、上西小百合衆院議員は「手をつなげば」アウトと断言、政治家の「一線」にはいろいろあるようだ。
「だったら『貞操を守った』と言えばいい」
週刊新潮が発売された2017年7月27日、今井氏は、橋本氏に好意があると認めつつ「『一線を越えてはいけない』と思い、『きちんとけじめをつけてから考えましょう』と申し上げました。そして、今日までこの約束を守ってもらっています」と説明した。
同日会見した橋本氏は、「本当に一線を越えていないか」と問われたが、「はい。越えていません」と明言。「『一線を越えていない』とは具体的にどういうことか」と問われると「皆さんのご理解にお任せしたいと思います」と逃げるように話した。
ツイッター上では「今井議員のいう『一線』とはなに?」などと言われ、「肉体関係」を示唆するさまざまな表現が盛んに書き込まれるとともに、「一線を越えなきゃ許されるの?」などの疑問も数多く投稿された。
故坂東三津五郎さんと「略奪婚」と騒がれて結婚したことがあるフリーアナウンサーの近藤サトさん(49)は30日「サンデー・ジャポン」(TBS系)で「これやっぱりね、『一線を越えていない』という言葉がまずかった」とし、曖昧な表現が理由で「一線」をめぐって世間の卑猥な想像をかき立てると推測。「だったら『貞操を守った』と言えばいい」とした。「一線=貞操」と捉えているとも読み取れる。
30日「ワイドナショー」(フジテレビ系)では、お笑い芸人のいとうあさこさんが「『一線を越えていない』というのが盾になっていると2人は思って言っているんでしょうけど」と不満を露わにした。
「『一線とは何か』という質問に(橋本氏は)『ご想像にお任せします』と言っていたけど、結局『契りの有無』じゃないですか、たぶんね。新幹線の中で手をつなぐのを我慢できない人たちが、ホテルに入って何の我慢ができるのかと思っちゃうんですよ」
「『疑われること』が一線なんですよ」と言ったタレント
別の解釈もあった。28日「白熱ライブ ビビット」(TBS系)ではタレントの眞鍋かをりさん(37)が、「政治家さんの『一線』情報って別にこちらはどうでもいい」としながら、パジャマ姿の写真などを念頭に「『だらしなく見えてしまった』『見え方を気にしない』というところが問題だったと思います。議員としての資質を問われても仕方がないですよね」と、議員という立場ながら気の抜けた服装を収められた点を問題視している。
さらに「NEWS」の加藤シゲアキさんは同番組で、「『疑われる一線』は越えているわけじゃないですか」としてこう述べている。
「『疑われること』が一線なんですよ、たぶん。事実はさておき、疑われる、ここを越えたらこうなるよね、人前に出て手をつなぐとこう見られるよね、というのは容易に想像できたと思うんですよ。だから軽率だったと糾弾もされます」
同様の解釈は28日昼の「バイキング」(フジテレビ系)でもあった。元宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏は
「政治家の『一線』と一般国民の『一線』は違います。国会議員は高い倫理性・道徳性を求められます。高潔でなければいけない。疑いをもたれたら一線だと思います」「外形的に見て疑われたらもうダメなんです」
と指摘した。一方「認めてしまえばいい」という意見に対しては、「不倫は辞職ラインなんですね。宮崎(謙介)議員が『不倫=辞職』という前例をつくったので、それが一つの基準なんです。そこを考えられたんじゃないかと思います」と話した。宮崎氏は16年2月、週刊文春に報じられた不倫の事実関係を認め、衆院議員を辞職している。
30日「アッコにおまかせ!」(TBS系)にVTR出演した上西小百合衆院議員は、自身にとっての「一線」とは何かを問われ「私は彼氏が他の女の人と手をつないだらブチ切れますよね。はあ?みたいな。正直なこと言うと話してもほしくないですね」と回答。「手をつなぐ」時点でアウトと考えている。