韓国外務省「約束した措置を誠実かつ早急に履行することを要求」
軍艦島にある端島炭鉱は2015年、全国23施設の「明治日本の産業革命遺産」のひとつとして世界遺産の登録が決まった。韓国側は登録に反対していたため、日本政府の代表団が世界遺産委員会で、
「日本は、1940年代にいくつかのサイトにおいて、その意思に反して連れて来られ、厳しい環境の下で働かされた多くの朝鮮半島出身者等がいたこと、また、第二次世界大戦中に日本政府としても徴用政策を実施していたことについて理解できるような措置を講じる所存」
だと表明。具体的には
「インフォメーションセンターの設置など,犠牲者を記憶にとどめるために適切な措置」
を行うことで韓国側と妥協し、登録にこぎつけた経緯がある。
韓国外務省の会見では、記者がこういった点を指摘したのに答える形で、報道官は
「政府は、日本政府が2015年7月にユネスコの世界遺産会議で約束した措置を誠実かつ早急に履行することを要求する」
と主張した。今回の映画のヒットで徴用工問題がクローズアップされ、日本政府に対して対応を急ぐ声が高まる可能性もある。