「2万払ってこれかよ」
スカイツリーの花火観覧にツアーで参加したという会社員女性(28)は、7月31日のJ-CASTニュースの取材に応じ、「ほとんど曇っていて、見えないに等しかった」として、
「(ツアー代金の)2万払ってこれかよ......と思いました。涼しいスカイツリーで綺麗に花火を見るのを期待していたので、悲しかったです」
と肩を落とす。
この女性は19時の打ち上げ開始から20時15分頃まで展望台に居たが、花火が見えた時間は「トータルで15分くらいだった」という。彼女は途中から、テレビ東京が生中継した花火大会の模様を「ワンセグで観ながら外の花火の音を聞いていた」とも告白。その上で、
「悲しい状況でしたが、なかなかシュールで楽しかったです」
と自虐気味に振り返っていた。
また、9800円の入場プランで参加したという30代の会社員男性も、「時折、雲の切れ間から見えることもありましたが、ほとんど見えませんでした」と振り返る。
ただこの男性は、「時折花火が見えたときには、一瞬ですが、拍手が上がるほど(会場全体が)盛り上がりました」として、
「残念ではありましたが、雲間に見える花火は、それはそれで幻想的で、『これも思い出かな』といった感想です」
と振り返っていた。
そのほか、小学二年生の娘と一緒に観覧に参加したという東京在住の女性も「モヤと煙ですりガラスのようになって、ホントに何も見えなくて...」とポツリ。娘も「(展望台まで)上がらなくて良かったね」などと話していたという。
なお、スカイツリー広報事務局の担当者は取材に対し、「当日の雲の状況によっては花火がはっきりと見えない部分もあったようです」と説明。ただ、参加者からのクレームなどは一切ないそうで、「天候の問題ということもあり、皆様にもご理解を頂けたと感じております」としていた。