「寝る前のホットミルクで安眠」は間違い!?
夕方には軽い運動をするのがオススメだ。運動によって体温が上がり、その後下がった時に入眠すると寝付きやすい。激しい運動をすると脳が興奮してしまうので、あまり疲れない適度な運動でリラックスするのがよい。西野氏は仕事が終わった17時頃に15分程度散歩している。
夜は寝る90分前に入浴する。湯温40度の風呂に15分間浸かると体温が0.5度上がり、90分かけて体温が元に戻る。体温が低い状態になったところで布団に入るとよく眠れる。
寝酒はよくないと思われがちだが、ビールならビン1本、日本酒なら1合程度であれば入眠効果が得られる。
寝室は寝るのに集中できるようシンプルにする。夜中に目が覚めた時に時計が目に入ると「まだこんな時間か」などと考えて不安になってしまうので、時計は倒して寝るとよい。
昼寝をする場合は、夜の睡眠に支障が出ないよう30分以内にとどめよう。ベッドで寝ると寝すぎてしまうので、西野氏は机に顔を伏せて昼寝している。短時間の昼寝はその後のパフォーマンスを上げる効果が期待できる。
寝る前に1杯ホットミルクを飲むとよく眠れると言われているが、実は間違い。ホットミルクが眠気を誘う効果を発揮するのは、飲んでから約15時間かかると最近の研究で明らかになった。体温調節の観点からすると、寝る前はむしろ冷たい飲み物が効果的だ。
美肌のためにはこの時間に寝るのがよいとして、22時~深夜2時が「肌のシンデレラタイム」と呼ばれているが、そんな時間は存在しない。時間帯に関係なく、眠り始めに肌によい成長ホルモンが分泌されている。