心肺蘇生とAEDを組み合わせて
CMPDによると、米国では毎年35万人以上が心停止を起こしており、そのうち90%が死亡。また、救急隊員が到着するまでに周囲に居合わせた人などからCPRを受けている人は46%にとどまっているという。
消防庁の「平成28年版救急・救助の現況」によると、日本で誰かに目撃されている状況で心停止を起こした人は2万5255人、そのうち一般の人からCPRなどを受けている人は54.2%となっており、米国よりは実施率は高い状態だ。
とはいえ、119番通報をしてから救急車が到着するまでの平均時間は8.6分となっており、半数以上にとどまらずより高い蘇生実施率が求められていることには変わりない。CPRと組み合わせることで救命効果が飛躍的に高まるとされるAEDの使用率も4.5%と低値だ。
心肺蘇生法なんてまったく知らないという人は、他人事と考えず一度講習などを受けてみてはどうだろうか。