「例えがアバズレた感じw」
小学校の理科でも習う内容だが、植物はおしべの花粉がめしべに受粉することで結実する。蜂や蝶などの昆虫や風といった自然受粉では、どのチューリップの花粉が付くかは分からない。
田中先生は、この事を子どもでも分かりやすいように伝えたかったのだろう、
「種を作ったチューリップがお母さんやとしたら、花粉はどこの誰や分からんお父さんの花粉が付いて種って出来上がってんの」
と説明した。「種はお母さんとお父さんの性質持ってる」ため、どんな花が咲くかは分からないが、品種改良には種のこの性質が利用されるという。
子どもは素直に納得したようだが、大人は「どこの誰や分からんお父さん」という表現に反応。
「盛大に笑った」
「重すぎるワード」
「例えがアバズレた感じw」
「なんと不穏なチューリップの種事情」
など反響を呼んでいる。
今回チューリップから種が採れることを知って、「来年やってみよう」と意気込む人もいるようだが、日本一の球根生産地である富山県のホームページによると、
「種子をまいて花が咲く大きさの球根に育つのに約5年かかります。チューリップは球根が大きくならないと花が咲きません」
という。種を採取したはいいものの、花を咲かせるまでには相当な根気が必要とされそうだ。
この日はほかにも、「どうしたら虫がこわくなくなるの?」「どうして太陽は回らないのに、地球は回るの?」「どうしてチョウチンアンコウのオスには光る部分がないの?」といった質問が子どもたちから寄せられていた。