放置していても回復するが
ジョリーさんといえば、2013年と2015年に遺伝子検査の結果から「がんを予防する」との理由で乳房切除と卵巣切除手術に踏み切り、さらには一時期極端な菜食に走って体調不良に陥っていたことを告白したことがある。
こうしたエピソードから、海外の医療関係者やメディアは脅迫意識に近い健康志向を持つことを「Angelina Jolie syndrome(アンジェリーナ・ジョリー症候群)」と命名したほどだ。
「Daily Mail」紙もジョリーさんのこれまでの「健康遍歴」を取り上げ、「離婚や子育てに加えて病気恐怖症もストレスになり、さらに他の病気のリスクを高めているのではないか」と指摘している。
ちなみにベル麻痺自体は治療をしなくても2~3週間で症状が緩和し、数か月で完治するようだが、ジョリーさんはマッサージと鍼治療という標準治療を受け回復したという。
放置していても治る病気と安心したいところだが、MSDマニュアルでは唾液や涙の産生に影響が出て目の乾燥や味覚障害、聴覚障害などが生じる危険性もあると警告。また、完全に回復せず顔が垂れ下がったままになることもあり、顔面の違和感を覚えた際は速やかに医療機関を受診するようすすめている。