「ウェブでの販売は、まさに『瞬殺』」 スイッチ争奪戦で「まさかのトラブル」

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   2017年3月の発売以来、品薄状態が続く任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」(以下、スイッチ)の購入希望者による「争奪戦」が、ますます熱を帯びている。

   電気量販店の通販サイトでは、スイッチが入荷されるやいなや購入希望者が殺到し、瞬く間に「売り切れ」となるケースが少なくない。さらには、スイッチ販売によるアクセス集中でサーバーに負荷がかかり、販売サイト全体に「アクセス障害」が発生するトラブルも起きた。

  • 「スイッチ争奪戦」がますます熱を帯びている
    「スイッチ争奪戦」がますます熱を帯びている
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抽選販売に切り替えも

   スイッチの需要は、17年7月21日に人気対戦ゲーム「スプラトゥーン」の最新作が発売されたことで、さらに高まりを見せている。

   ネットオークションの落札情報サイト「aucfan.com」によれば、7月28日時点でスイッチの平均落札価格は約4万9000円。18日時点の平均落札価格は約4万2000円で、たった10日の間に7000円も上昇している。スイッチの定価は2万9980円(税別)だ。

   そんなスイッチを定価で入手しようとするユーザーの間では、今も激しい争奪戦が繰り広げられている。ウェブでの先着販売を続けているヨドバシカメラ(東京・新宿区)の広報担当者は28日、J-CASTニュースの取材に対し、

「ウェブでの販売は、まさに『瞬殺』です。本当に、入荷があると一瞬で売り切れとなってしまう状況が続いています」

と話す。

   また、「ノジマ電気」を展開するノジマ(横浜市)の広報担当者は、同社のウェブ通販では「販売開始から数秒で売り切れる」と説明。入荷量は決して数台、数十台の規模ではないが、それでも「瞬間」で完売するとしていた。

   こうしたスイッチ需要の高まりを受け、ウェブ販売での「先着順」での販売を取り止める企業が現れた。

   家電量販店「ジョーシン」を展開する上新電機(大阪市)は、6月中旬からウェブでの販売を抽選方式に統一。その理由について、同社経営企画部の担当者は取材に、

「先着順ですと、お客様に発売のタイミングでお申込みいただかなければならず、非常に混雑が予想され、ご負担をおかけすることになります。お客様に公平に、申込期限内にゆっくりとお申込みいただく方法として抽選販売に切り替えました」

と話した。

「改めて最適な販売方法を検討」

   また、これまで先着順での販売を行っていたヤマダ電機は、28日に初のウェブ抽選販売を実施した。抽選販売を採用した理由を広報担当者に聞くと、

「従来の先着順での販売ですと、かなりのアクセスが一挙に集まることから、サーバーに大きな負荷がかかっていました。ですので、今回は抽選形式での販売に切り替えた次第です」

と説明する。

   だが、サーバーの負荷を理由に「抽選」を採用した今回のウェブ抽選販売で、まさかのトラブルが起きた。本来は28日23時59分まで抽選の応募を受け付ける予定のはずが、急きょ同日13時で応募が打ち切りとなったのだ。

   何が起きたのか。事情を広報担当者に聞くと、

「こちらの想定以上の反響で、応募ページにアクセスが集中したため、サーバーに予想を超える負荷がかかってしまいました。結果として、通販サイト全体にアクセス障害が出る事態が起きたため、誠に申し訳ありませんが、急きょ応募を停止する措置を取りました」

としていた。

   なお、今回のトラブルを受け、ヤマダ電機では「ニンテンドースイッチの人気を踏まえて、改めて最適な販売方法を検討」する予定という。

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