森永乳業のロングセラーアイス商品「ダブルソーダ」の販売が終了した。1983年の発売以来、手頃な価格と変わらぬ味で幅広い世代から人気を集めてきたアイスバーが、34年の歴史に幕を閉じた。ネット上では、惜しむ声があがっている。
なぜ、販売を終えたのか。森永乳業広報部の担当者は2017年7月28日、J-CASTニュースの取材に対し、「販売量の減少により、終売の判断をいたしました」と説明した。
前身含めると半世紀以上のロングセラー
ダブルソーダは1983年3月、森永乳業がユニリーバと提携して立ち上げた「エスキモー」ブランド(2010年に終了、以降は「森永乳業」ブランドに統一)から発売された。
最大の特徴は、一つのアイスに木の棒が2本付いている点だ。幅広の形をしたアイス部分は縦に「パキッ」と2つに割ることができ、家族や友達、恋人などと半分ずつシェアして食べることができた。2017年の販売終了時のメーカー希望小売価格は60円(税別)だった。
今回、ダブルソーダの販売終了をツイッターで報告して注目を集めたのは、一般社団法人「日本アイスマニア協会」(東京都港区)の代表理事を務める「アイスマン福留」さんだ。7月28日朝の更新で、
「棒が2本『半分個』にして食べられる、あの思い出のアイス『ダブルソーダ』が今年の春で販売終了となったそうです」
と伝えたのだ。
このツイートは投稿から半日で1万2000回以上リツイート(28日18時時点)されるなど大きな反響を呼び、投稿のリプライ(返信)欄などには、
「子供の頃はソーダ味と言ったらダブルソーダでした」
「ダブルソーダなくなるのかよ!大好きだったのに...」
「最近見かけないなぁと思ったら販売終了になっていたんですね...。 小さい頃よく食べた思い出があります。寂しいなぁ」
「俺の青春を彩ってくれたアイスが...」
といった悲しみの声が相次いで寄せられている。
森永乳業の広報担当者によると、販売の終了は2017年3月末。また、ダブルソーダの前身商品として「ソーダアイス」(1965年発売)があるという。こちらも含めると、今回の販売終了によって、半世紀以上にもわたって販売が続いた超ロングセラー商品の販売が終了したことになる。