プロ入り年に大学も受かった菊池雄星
「プロ野球選手」でありながら「大学生」になるなど可能なのかという疑問はあるが、これまでに類似の選択をした選手がいる。
たとえば、西武の菊池雄星(26)はプロ入りが決まっていた高校3年の2010年2月、東北福祉大学の通信課程に合格した。同年1月20日の日刊スポーツによると、出身校である花巻東高校野球部の恩師の影響もあり「将来的に教員をやってみたい」との夢を持っているといい、セカンドキャリアを見据えているようだ。プロ入り後の同年7月28日、ニュースサイト「高校野球ドットコム」に掲載された菊池のインタビュー記事でも肩書きに「埼玉西武ライオンズ」とともに「東北福祉大学総合福祉学部通信教育部」の記述がある。
別の事例では、米ニューヨーク・メッツでも活躍した小宮山悟(51)が、ロッテ在籍時代の06年、現役プロ野球選手でありながら早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に入学。早大公式サイトで12年6月に掲載されたインタビュー記事によると、専攻は「投球フォームに関するバイオメカニクス」だった。小宮山は2浪で早大に入学して学位を取得した経緯もあり、記事では「卒業して何十年もたつと、必ず早稲田のすごさを実感する」「早稲田大学を出ているということは、社会において一定の評価になります」と、プロ野球選手引退後の人生にも一定の影響を与えているようだ。