ハチに刺されて死亡する人は例年20人程度
ヒアリに刺された際の症状が軽度で済むか、重症化するかは人によってさまざまなので、誰もが警戒する必要はある。一方で「アナフィラキシーガイドライン」によると、日本国内でアナフィラキシーの既往をもつ小学生は0.6%、中学生0.4%、高校生0.3%(2013年度の文部科学省「学校生活における健康管理に関する調査」)だった。また2013年にアナフィラキシーショックで死亡したのは77人だが、このうちハチに刺されたのが原因による死亡者は24人だった。
2017年7月11日付の読売新聞電子版記事では、アリ研究者で自身もヒアリに何度も刺された経験を持つ九州大・村上貴弘准教授が解説した。米国の事例として、「ヒアリに刺されたことで死に至る確率は0.0001%(10万分の1)」とデータを示し、「たとえ刺されたとしても、パニックにならずに冷静に対応すれば、重症化を防ぐことは十分可能です」としている。