南スーダンにおけるPKO部隊の日報破棄問題を巡り、追及を受けていた稲田朋美防衛相は2017年7月28日、記者会見で辞任を表明した。
28日の会見では、日報隠ぺい問題に関しての特別防衛監察の結果が公表された。稲田氏は、防衛省・自衛隊にとって「大変厳しい」結果が示された、として「責任を痛感している。防衛大臣としての職を辞することとした」と述べた。
隠蔽関与は一貫して否定
稲田氏はこれまでも、森友学園問題に関する言動や、東京都議選の応援演説における「自衛隊としてお願いする」発言などが問題視され、野党からたびたび批判を受けていた。
今回の辞任報道を受けて、ツイッターでは、
「辞任するにしては遅かったな」
「やはり辞めるのか」
「会見でも辞めるに当たって自己の釈明と幕僚への非難ばっかり」
「ただの職場放棄です」
など、批判の声が相次いで投稿された。
また、安倍晋三首相は同日、防衛相の後任は岸田文雄外相が兼務すると公表した。