淡水魚の生食でも寄生虫の危険 タイでは肝臓がん、日本では...

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在日外国人が母国と同じ食習慣をしようとした結果...

   厚生労働省が公表している、2017(平成29)年食中毒発生事例(速報)によると、寄生虫による食中毒はアニサキスとクドアによるものだけだ。一方、東京都が2017年7月15日時点で発表している食中毒発生状況では、寄生虫が原因による患者数についてアニサキスが2017年1月からの累計で19人、クドアが14人、シュードテラノーバが1人となっている。クドアはヒラメの、またシュードテラノーバはアンコウやタラ、イカといった魚介類の寄生虫だが、いずれも海水に生息するものだ。

   ただし国立感染症研究所では、過去のこんな事例を紹介している。「日本国内では、在日外国人が母国と同じ食習慣でサワガニやモクズガニを生食した結果、肺吸虫に集団感染するという例が報告された」。また、海外からの帰国者が受診した医療機関からの報告では、問題となる寄生虫の症状は下痢や腹痛といった消化器症状をもたらすものが多いという。夏休みに入り海外旅行に向かう人は多いだろうが、旅先での食事には注意を払いたい。

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