衆院くら替えも白紙に
実際、7月25日には原口一博衆院議員(元総務相)が、「野田幹事長だけが辞めて済む話なのか」「5年間まったく同じようなメンバーでやっている。そこに大きな問題がある」と執行部の刷新を求め、桜井充参院議員は、離党も含めて「仲間といろいろ話をしたい」と述べるなど、「遠心力」は相当なものだった。こうした声にあらがうことが出来なくなった末の辞任劇だった。日本国籍と台湾籍をめぐる「二重国籍」問題の影響は否定した。
次期執行部の人事には「着手していない」といい、後任についても「速やかに代表戦に入っていただきたい」などと述べるにとどめた。衆院くら替えの件も、
「このことを含めて、一度立ち止まる。一度立ち止まって、もう一度考える」
と白紙に戻す考えだ。