新スーパーフード「ピタヤ」の食べ方 イライラ解消、疲労回復、美肌バッチリ

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【あさイチ 夢の3シェフ】(NHK)2017年7月25日放送
ハワイ発ピタヤブーム到来!?

   今回は、食品業界内で「この夏絶対にはやる!」と熱い期待がかかるスーパーフード「ピタヤ」を紹介する。沖縄では昔から「ドラゴンフルーツ」として売られているので、ああアレか~とご存じの人も多いだろう。

   この夏、ピタヤはきます! なぜなら「ハワイの法則」があるから。「パンケーキ」や「アサイーボウル」など、近年ハワイではやったものは数年後に必ず日本でブームを起こすという。そして、ハワイでは現在「ピタヤボウル」が人気沸騰中だからだ。

  • 「ドラゴンフルーツ」とも呼ばれるピタヤ
    「ドラゴンフルーツ」とも呼ばれるピタヤ
  • 「ドラゴンフルーツ」とも呼ばれるピタヤ

沖縄では「ドラゴンフルーツ」の愛称で

   ピタヤは南米原産のサボテン科の果実だ。沖縄でドラゴンフルーツと呼ばれるのは、皮の形がドラゴン(竜)のウロコを思わせるから。栄養価は非常に高く、「イライラを抑えるマグネシウム」「むくみを解消するカリウム」「疲労を回復するビタミンB1」「美肌効果があるビタミンB2」などが豊富に含まれている。

   このため、数年前からハワイではピタヤの果実をピュレ状かシャーベット状にして、シリアルやグラノーラを混ぜてハチミツをかける「ピタヤボウル」の朝食が大流行している。すでに日本でも「ピタヤのカキ氷」(大阪)、「ピタヤプリン」(愛知)、「ピタヤジャム」(岐阜)などが販売され、東京の大手スーパーでも仕入れを昨年の10倍に拡大したところもある。

   いったい、どうやって食べたらよいのか。番組では沖縄のピタヤ生産農家・渡辺祥二さん宅を訪ねた。すると、驚いたことに渡辺さんが果実の皮をむくと、皮を包丁で細かく切り始めた。それをみそ汁の具にするのだ。オクラの種をとったようなサッパリした味だ。続いて、皮を180度の油でサラッと揚げて天ぷらに。塩ふって食べる。実は、ピタヤは実よりも皮に栄養が多い。ピタヤの栄養を研究している東北大学大学院の都築毅准教授がこう解説した。

都築教授「マグネシウムやカリウム、ビタミン類など、ピタヤが誇る自慢の栄養素は、実より皮の方に4~5倍多く含まれているのです。特に食物繊維が多く、サツマイモの5倍もあります。ピタヤ1個分の皮を食べるだけで、日本人に不足しがちなマグネシウムやカリウムなどのミネラルの1日に必要な量を全部取ることができます」

皮の栄養を存分に引き出す「揚げびたし」と「サラダ」

   そこで番組では、日本料理、フランス料理、中華料理のシェフに皮も含めピタヤの魅力を余すところなく引き出す料理を考案してもらった。そのうち、簡単に作れる日本料理、フランス料理の2つを紹介しよう。まず、日本料理の橋本幹造シェフによる「ピタヤと夏野菜の揚げびたし」の作り方。

【ピタヤと夏野菜の揚げびたし】

●材料・作りやすい分量:ピタヤ1個、ナス1本、ししとうがらし5本、揚げ油適量、たまねぎ2分の1個、新しょうが40グラム、レモン2分の1個。 <合わせ地>水500ミリリットル、みりん150ミリリットル、砂糖大さじ2、削り節25グラム、しょうゆ・米酢各100ミリリットル。

●作り方
   1、ピタヤは両端を切り落とし、皮をむく。4つ割にし、一口大に切る。
   2、なすはへたを取り、幅2センチの輪切りにする。ししとうがらしは、包丁の先で穴をあける。たまねぎ、新しょうが、レモンは薄切りにする。
   3、鍋に水、みりん、砂糖、削り節を加え、強火にかける。沸騰寸前にアクを取り、しょうゆ、米酢を入れてひと煮立ちさせ、火を止める。
   4、揚げ油を180度に熱し、ピタヤを加えて揚げる。ピタヤ、なすを入れ、1分30秒ほど揚げる。ししとうがらしを加え、さらに20秒ほど揚げする。
   5、保存容器に揚げたピタヤと野菜を入れ、その上にたまねぎ、新しょうが、輪レモンを乗せる。
   6、(3)の合わせ地を温め、ざるでこしながら、(5)のピタヤと野菜にかける。そうすることで味がよくしみこむ。
   7、あら熱が取れたら、保存容器のふたをして半日寝かせる。※冷蔵庫で3~4日間保存可能。

   続いて、フランス料理の秋元さくらシェフによる「ピタヤとハーブチーズのサラダ」の作り方。ピタヤを果物ではなく、サラダ仕立てにして野菜のように食べるメニューだ。

【ピタヤとハーブチーズのサラダ】

●材料・2人分:ピタヤ(できれば赤)1個、マスカルポーネチーズ200グラム、レモン汁大さじ2、牛乳大さじ2、ディル適量、塩ひとつまみ。

●作り方
<下準備>
   1. ピタヤは、表面の緑色の突起物をはさみで切る。
   2. (1)の両端を1センチほど包丁で切り落とし、半分に切る。
   3. (2)の下部を5ミリほど切り、座りをよくする。これを器にする。
   4. (3)の果肉の縁に沿ってスプーンを入れ、果肉をくりぬく。
   5. (4)の果肉は、2センチ角に切る。

<チーズサラダを作る>
   1. ボウルにマスカルポーネチーズとレモン汁を入れて混ぜ合わせる。
   2. (1)に牛乳を加え混ぜ合わせる。
   3. (2)にみじん切りにしたディルと塩を加え、混ぜ合わせる。
   4. (3)に2センチ角に切ったピタヤの果肉を加え、混ぜる。

<盛り付け>
   1. ピタヤの皮の器にチーズの半量を盛る。
   これを2つつくる。
   2. ディルを乗せて完成。

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