人気女流棋士・藤田綾さん(30・女流二段)の「オフの過ごし方」が、インターネット上でにわかに注目を集めている。将棋中継で紹介された休日のスケジュールが、プロゲーマーも顔負けの「テレビゲーム三昧」だったためだ。
起床後にゲーム。昼食休憩をはさんで、またゲーム。さらに、就寝前にも再びゲーム......。2017年7月25日放送のAbema TV「第58期王位戦」中継で紹介された藤田さんの休日は、こんな具合だった。
「廃ゲーマーすぎないですか」
羽生善治王位に菅井竜也七段が挑戦する今季の「王位戦」。25日に行われた第二局の模様はAbema TVで中継され、藤田さんは解説の「聞き手」役で出演した。
この中継では、解説や聞き手として出演したプロ棋士の日常生活を紹介するコーナーが放送された。そこで取り上げられた藤田さんの「休日のタイムスケジュール」は、次のようなものだった。
朝9時に起床。朝食を食べながらネットサーフィンをし、10時から将棋番組を見ながら「Nintendo Switch」の人気対戦ゲーム「スプラトゥーン2」で遊ぶ。13時に昼食休憩を取り、その後14時から19時まで再び「スプラトゥーン2」に没頭。夕食、入浴を終えた後、またもやコントローラーを握り、21時から23時まで「スプラトゥーン2」をプレーし、24時に就寝。
前日の睡眠前にも1時間オンラインカードゲーム「シャドウバース」をプレーしており、この日ゲームに費やしたのはトータルでなんと「11時間」。睡眠や食事の時間を除くと、ほぼすべての時間コントローラーを握っていたことになる。
ほとんど将棋要素のない(一応、ゲームをしながら将棋番組を見る時間はあったが)藤田さんの休日の過ごし方は、インターネット上でにわかに注目を集め、ツイッターやネット掲示板には、
「ゲームしかしてないww」
「もうこれ将棋じゃなくてスプラトゥーンのプロだろ」
「藤田女流廃ゲーマーすぎないですかねえ...」
「むしろスプラトゥーンのプロが、息抜きで将棋指しているというのが正解のレベル」
といったツッコミが相次ぐことになった。
前作の「ウデマエ」は最高ランクのS+
あまりの反響の大きさを受け、藤田さんは7月25日夕に更新したツイッターで「なんかすごいことになってるんですが」「今度から真面目に書きます...」と反応。続けて翌26日には、
「毎休日がこうなわけではないです...というかこれくらいやったのは初めてです...」
としていた。
収録に立ち会っていたというプロ棋士の野月浩貴八段がツイッターで明かしたところによれば、藤田さんが一日中ゲームに興じたのは7月23日のこと。藤田さんが前日に将棋のマイナビ女子オープンの予選決勝で勝利し、本選出場を決めたことの「ご褒美」としてゲーム三昧の休日にしたのだという。
そのほか、藤田さんの休日の過ごし方については、将棋好きで知られるタレントのつるの剛士さんもツイッターで「爆笑!先生スプラトゥーンやりすぎ」と本人に直接リプライ(返信)する形で反応している。
つるのさんが続けて「うちの息子と変わらん!」と冗談を飛ばすと、藤田さんは、
「え、やってるんですか?!今度一緒にやりたいです」
と返していた。
ちなみに藤田さんは、今回一日中プレーした「スプラトゥーン2」の前作にもハマっていたことで知られる。16年4月に開かれたイベント「ニコニコ超会議」では、スプラトゥーンのブースにゲストとして出演し、一般のプレーヤーとステージ上で対戦した。
また、ツイッターの自己紹介欄でも、「女流棋士」という肩書に並ぶ形で、ゲーム内でプレイヤーの強さを表す「ウデマエ」が前作は最高ランクのS+だったことをアピールしている。