厚労省の基準は1日100グラムだが、専門家はその10倍
しかも、ビタミンCは水に溶けるため、水分が60パーセントを占める私たちのカラダの大部分に行き渡り、活性酸素と戦ってくれる。ビタミンCを多く含む野菜には以下のものがある(100グラムあたりビタミンCの量)。
赤ピーマン(170ミリグラム)、ブロッコリー(120ミリグラム)、すだち(110ミリグラム)、レモン(100ミリグラム)、にがうり(76ミリグラム)、キウイフルーツ(69ミリグラム)、ジャガイモ(35ミリグラム)、ニンジン(6ミリグラム)など。
ビタミンCで気をつけたいのはそのとり方だ。生で食べるよりも火を通して食べるほうがたくさん食べられるが...。
石井教授「ゆで過ぎれば、ビタミンCが壊れ、水溶性のビタミンCがどんどん出ていってしまいます。少量の水で短時間に調理するとビタミンCが残ります」
若返りに欠かせないビタミンCだが、どれぐらい取ればいいの。厚生労働省が1日の基準としているのが、100ミリグラム。約レモン1つ分ぐらいだ。しかし、石井教授ら番組ゲストの3人の専門家は全員「1日に1000ミリグラムが必要だ」と強調した。厚労省の基準の10倍だ。なぜ、そこまで多くとった方がいいか? 実は、ビタミンCをしっかりとっても、体内に活性酸素が増えれば、その除去のためにどんどん消費される。
実験で確かめてみた。33歳の女性に家事をしてもらい、その前後で血液中のビタミンCの変化を調べた。食器洗い、洗濯、料理...。実験スタート後たった1時間で、ビタミンCの量が30%近くも減っていた。石神教授は、ストレス社会といわれる現代では、通勤電車に乗っても、パソコン作業をしても、活性酸素が発生し、ビタミンCの消費がどんどん進んでいると指摘する。専門家が1000ミリグラムをすすめる理由はまだある。