ヒアリの天敵「ゾンビバエ」が怖すぎる 生きたままヒアリの脳を食べ、生首ポロリ!

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縄張り意識が強く、近づいた生き物はすべて抹殺

ユーバンクス博士「ヒアリは縄張り意識が非常に強く、縄張り内の生き物はすべて攻撃してエサにします。そして、縄張りに侵入しようとするものは、人間でも他の昆虫でも、何が何でも排除しようとします。ヒアリは巣の中心から偵察を出します。偵察は地下のトンネルを通って縄張りのあちこちに向かいます。ヒアリは在来種のアリより小さいものの、遥かに攻撃的でほとんどの場合、相手を打ち負かしてしまいます」

   ヒアリが自分より10倍以上大きなアリの巣を攻撃する映像が凄まじい。アゴを使って敵にしがみつき、お腹の先にある毒針を何度も刺す。先端がギザギザになっており、毒はスズメバチと同じくらい強力だ。戦いが始まるとヒアリは体からニオイを出し、仲間に応援を求める。圧倒的な数のヒアリに囲まれ、大きなアリはなすすべもなく次々と殺されていく。ヒアリに刺されると、スズメバチなどと同様、強いアレルギー反応を起こし、命を落とす危険性がある。だから米国では、ヒアリの生息地では子どもに公園で遊ばないよう、注意を呼びかけている。日本でもヒアリの生息地が拡大すれば、花見シーズンに公園でしゃがむ文化が消える可能性がある。

   ヒアリと言えば、日本では人間が刺される心配ばかり強調されるが、米国で深刻なのは、産業や農業への打撃だ。ヒアリが発電所などにコロニーを作り、電気回路に入り込み、ショートさせてしまうからだ。変圧器や信号灯、空港のライトなどが故障し、住宅が火事になったケースもある。工場の操業がストップする例も珍しくない。被害額は毎年数百億円にのぼり、産業界には「ヒアリを根絶すべきだ」という声が高まっている。

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