「少額」「手軽」「おまかせ」がキーワード
マイナス金利の影響で、「稼げる」資産運用の手段は限られている。銀行の定期預金や生命保険で資産を殖やすことは難しく、株式や投資信託、外国為替証拠金(FX)取引などの運用手段に目が向くのは、いわば自然な流れ。その一方で収入もなかなか増えないなか、モノの値段が上昇して手元資金を貯蓄に回す余裕は、ますますなくなってきている。
また、これまで投資への興味が薄かったり、かつてのバブル崩壊時に痛手を負ったりした人が、投資に二の足を踏んでいることは少なくない。投資には元手にお金がかかることや、マーケットへの不安感や不信感が募っている人も少なくないだろう。
そうした節約志向のなか、クレジットカードなどのポイントサービスを上手に活用しようという人は少なくない。日本クレジット協会によると、2016年12月末時点のクレジットカード契約数は2億4619万件(前年比2.4%増)、信用供与残高は10兆227億円(同8.0%増)にものぼる。
どのカードに、どのポイントが付いていて使えるのか、あるいはポイントを使いきれずに失効してしまう人もいるだろう。クレジットカードのポイントや「おつり」を投資の原資に充てれば、少額で手軽に、さらにお金を殖やせるかもしれない。
その一方で、証券会社などにとっても個人投資家のすそ野拡大を期待できる。