海老蔵は今もブログで悲しみ続ける 最愛の人失った苦難SNSで癒せるか

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フェイスブックCOOが直面した夫の急死

   近年では、死別を体験した人同士が集まって顔を合わせ、語り合って気持ちを分かち合う会が、各地で開催されている。また、愛する人を亡くした大きな悲しみや喪失感を抱えた人に寄り添って、本人が立ち直って前を向いて歩いて行けるまでを支援する「グリーフケア」が注目されている。

   もちろん海老蔵さんにも、深い悲しみを理解しサポートしている人はいるだろう。だが著名人であるため、大勢の人に混じって自分の気持ちを吐露する機会を持つのは難しいかもしれない。ブログは、ファンを含めた不特定多数の人に自分の正直な悲しい気持ちをぶつけられる有効な手段なのだろう。何よりも海老蔵さん本人が「ブログが1つの支え」であり、多くの人とつながれると考えている。実際にコメントが書き込まれ、海老蔵さんが目を通し励まされているようだ。

   「Option B」という英語サイトがある。SNS世界最大手フェイスブックの最高執行責任者(COO)、シェリル・サンドバーグ氏の財団が運営母体だ。同氏の夫は2015年、旅行中に急死した。あまりに突然の悲劇による悲しみと苦しみ、喪失感に襲われながらも、サンドバーグ氏は夫の死から多くを考え学んだという。その中で開設された「Option B」は、逆境に直面している人がそこから意義を見いだし、立ち直る力を養う手助けをするのが目的とある。病気や虐待、離婚、暴力といったさまざまな苦難が人生にはあるが、死別の悲しみもそのひとつだ。実際に愛する人を失った多くの事例をはじめ、悲しみをどう発散すればよいか、支援者は遺族にどう寄り添うか、といったポイントを専門家が解説するなど、豊富なコンテンツが用意されている。

   フェイスブックにも「Option B」のページが開設されている。参加登録すると、同じ境遇の人たちと経験を分かち合い、意見交換することができる。自分の悲しみをオープンに打ち明けて仲間に理解してもらう、逆に仲間の話を聞いて支える――こうした行為を通して、お互いをいやしていく。なおサンドバーグ氏は、自身の経験や逆境の乗り越え方を盛り込んだ「Option B」という同名の書籍を上梓しており、日本語翻訳版も刊行されている。

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