歌舞伎俳優・市川海老蔵さん(39)の妻、小林麻央さん(享年34)が亡くなってから、1か月が過ぎた。海老蔵さんは頻繁にブログを更新し、麻央さんを失った悲しみを今でもしばしば表現している。
家族と死別したつらさ、苦しい気持ちをブログのほか、交流サイト(SNS)上に書く。これにより、同じ悲しみを抱えた人たちがSNS上で交流し、お互いの経験を共有していやしにつなげるケースもある。
「えいえいおー」は「麻央がよく言っていた...」
海老蔵さんは、息子や娘との触れ合い、歌舞伎の稽古や舞台前後の様子といった投稿を含め、1日にブログを十数回更新するのが珍しくない。麻央さんが2017年6月22日夜に亡くなってからは、ストレートに悲しみを表している。一時は「更新しすぎ」という批判があったようで、6月27日には、
「御理解してくださいとは言いません。居ても立っても居られないとき、私はブログが1つの支えになってます。皆様のコメントや こころの在りようを表す事で少しだけ 気を取り戻せるような気もするのです」
と説明していた。以降も、積極的な投稿が続いている。
7月21日には、麻央さんが以前執筆したブログの英訳版を引用し、こう書き込んだ。
「涙 想像するだけで、つらい... まお、、」
麻央さんが書いていた内容は、医師から95%がんだと告知され、涙が流れたときの回想だった。
7月22日には、ブログのコメント欄に「えいえいおーって たくさんの方が」応援してくれることに感謝している。一方で「えいえいおー」は「麻央がよく言っていた...」そうで、「コメントにその文字があるたびに彼女のえいえいおーを思い出し涙します」とも。
妻や夫、子どもと死別した人が、悲しさやつらさを素直にブログに投稿するのは、海老蔵さんに限らない。インターネット上には、遺族となった人が運営しているブログが数多く見つかる。いずれも、最愛の人を亡くした悲痛な叫びとさびしさ、もう一度会いたいという願いがあふれ出ており、2年3年と投稿が途切れず続いているものも多かった。一方で、ブログを読んだ人から励ましや共感のコメントが寄せられ、ブログ執筆者とやり取りするケースも見られた。