内閣支持率が「10ポイント減」 内閣改造で「回復」あるのか

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   安倍内閣の支持率が下げ止まらない。安倍晋三首相の閉会中審査が決まった後に行われた世論調査でも、1か月前と比べて10ポイント減少。特に毎日新聞の調査では、「危険水域」とされる20%台に突入した。

   安倍首相は8月3日にも内閣改造を行う方針だが、想定される改造の内容を評価しないとする結果も出ており、改造が支持率回復につながるかは不透明だ。

  • 内閣改造で支持率回復するのか(2017年6月撮影)
    内閣改造で支持率回復するのか(2017年6月撮影)
  • 内閣改造で支持率回復するのか(2017年6月撮影)

毎日、産経・FNN調査で支持率最低、不支持率最高を更新

    7月24日に結果が明らかになった世論調査は、毎日新聞、日経新聞とテレビ東京、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の3つ。いずれもこの週末(7月22、23日。日経・テレ東は21~23日)に調査した。3調査とも、前回6月調査よりも支持率が10ポイント以上減少し、不支持率が10ポイント以上上昇するという厳しい内容だ。具体的には、毎日調査では支持率は前回(6月17、18日)より10ポイント低い26%、不支持率は12ポイント高い56%を記録。日経・テレ東調査の支持率は前回(6月16~18日)より10ポイント低い39%で、不支持率は10ポイント高い52%だった。産経・FNN調査では、支持率は前回(6月17、18日)より12.9ポイント低い34.7%、不支持率は13.2ポイント高い56.1%だった。

    毎日、産経・FNNの調査では、12年12月の第2次安倍内閣発足後、支持率は最低、不支持率は最高をそれぞれ更新。日経・テレ東調査では15年7月の38%に次ぐ低さだった。

続投する「内閣の柱」が支持得られていない

   17年8月に行われる内閣改造では、稲田朋美防衛相ら失言が問題視された閣僚が交代する公算が大きい。それでも「人心一新」となって支持率が回復するかは不透明だ。毎日新聞の調査では、

「今の内閣の柱である麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官を留任させる考えです。これを評価しますか」

と聞いたところ、「評価しない」が52%で「評価する」の30%を大きく上回った。続投する「内閣の柱」が引き続き支持を得られないことを示しているといえそうだ。日経・テレ東の調査では、不支持の理由のトップが「人柄が信用できない」の44%。第2次内閣で最低だった15年7月の調査では、不支持の理由で最も多かったのが「政策が悪い」の41%で、「人柄が信用できない」は4番目に多い24%だった。日経記事では「今回は首相の信頼度の余韻が目立つ」と指摘しており、安倍首相の人柄が信用されていない以上、閣僚が変わったとしても政権への支持は回復しないという解釈もでそうだ。

   菅義偉官房長官は7月24日午前の記者会見で、世論調査の結果について

「最近の支持率の下落については、国民の皆さんの声として謙虚に、しっかりと受け止めてまいりたい」

などと述べた。

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