「キラキラネーム」を子どもにつける親が珍しくなくなったが、「イライラネーム」をつけるのは夫婦の危機になるからやめた方がよさそうだ。
旦那が娘に「元カノ」の名前をつけたことを知った母親の悲嘆の投稿がインターネット上で話題になっている。レスを見ると意外に元カノの名前をつける父親が多いようだ。中には逆に、元カレの名前を息子につけるママもいて...。
「私も父の恋人の名前をつけられました」
話題になっているのは女性向けサイト「発言小町」の2017年7月19日付に載ったこんな投稿だ(要約抜粋)。
「旦那が7歳になる娘に元カノの名前をつけていたことを先月知りました。発覚したのは旦那の友だちが家に遊びにきたこと。娘が自己紹介すると、少し驚き、旦那と目配せ。嫌な予感がし、翌日旦那のアルバムを引っ張り出し、すみずみまでチェックすると大当たり。中学の同級生に長く付き合った元カノがいるのを聞いていましたが、娘と同じ漢字の女の子が! 娘の漢字は珍しい字なのです。帰宅した旦那を問い詰めると、白状しました。娘は何も悪くないですが、名前を呼ぶのがつらいです。旦那の顔も見たくありません」
この投稿に対しては、当然ながら「最低の旦那」と批判する声が殺到した。
「写真や思い出の物を持っているのは許せる。けど、自分の子供に名前、それも漢字まで一緒なのは勘弁です! 生理的にムリ! 気持ち悪いことこの上ない! 旦那が責任もって改名してくれないなら離婚します」
「男の子を生んで元カレの名前を付けて仕返しするしかないのでは」
ところが、意外なことに「よくある話」として投稿者に冷静な対応をアドバイスする声も少なくなかった(要約抜粋)。
「問題ないと思う。私のおじは娘に初恋の人の名をつけました。笑ってやり過ごしましょう。気持ちが悪いのは、知った時の元カノの方だと思います」
「私も父の恋人の名前をつけられました。そのことを母の口から聞いたのは父が亡くなってから。母はかなり怒っていましたが、命名された本人の気持ちとしては...まあ微妙な感じ」
「奥さんは全員知らないようですが、昔の恋人の名前をつけている男性を数人知っています。『人生で一番好きだった女性の名前だから』と、皆そう言いますよね。女性には理解出来ない感情です」
さらに男性からは「あなた(投稿者)は脇が甘い!」と逆に叱る声も。
「娘の名前を旦那に付けさせるのがいけません。元カノの名前を付けさせないために、女の子の場合は母親が名付け親になること。少なくても私の妻は警戒して自分でつけました」
恐怖のファミリー「義母は知っていた!」
女性向けサイト「おうち速報」(2012年8月12日付)にも同様の悩みの投稿があった。こちらの旦那は共感の余地がない、かなり悪質だ。
「娘の名前が旦那の元カノと同じでした。義母と旦那が神社から名前の候補を3つもらってきて、選んだのは旦那です。私も娘の名前が呼びやすくていいと思って納得したのですが、知っていたら反対しました」
「どうして元カノの名前だとわかったの?」
というレスの問いに――。
「なぜわかったかと言うと、車で移動中にアホ旦那が『ここ元カノんち♪ 今だから言うけど、○○ちゃん(=娘の名前)って言うの~』と言いました」
これには、「普通、奥さん連れて元カノんち行くか?」「最悪な男だね。マジ殴っていいよ」という声ばかりだった。
母親向けのサイト「ママ・スタジアム」(2013年10月14日)には「娘の名前は旦那の元カノの名前かも...」という、家族ミステリーのようなちょっと怖~い投稿が載った。
「私の娘の生後1か月のお宮参りのお祝いを兼ね、先日、義母たちと一緒に食事をしました。食後に授乳のため別室に行き、戻ろうと思ったら、義母と義妹(旦那の妹)の会話が聞こえてきました(旦那は他の部屋で休んでいました)。こんな会話です。(義母)『ねえ、まーちゃんって覚えている? ほら、〇〇(=旦那)の元彼女。何度も家に来て一緒にご飯食べたでしょ』。(義妹)『あ~、まーちゃんね。私、あだ名しか知らない』。(義母)「実はね、まーちゃんはマナミっていうの。マナミちゃん(=私の娘)と同じ名前で、漢字まで一緒なの』。義妹『え~! それ△△ちゃん(=私)知っているの?』。義母『知らないわよ。〇〇に怒ったけど、黙っていてくれって。どうしたらいいと思う?』という会話です。あまりにも衝撃的で、その場を動けませんでした」
この投稿には「何ソレ、絶対許さない」「旦那ぶっ飛ばす」という怒りの声が殺到したが、さらに不思議な縁の回答も――。
「びっくりしました。私の長女もマナミですが、旦那がつけた。しかも離婚してから『実は元カノの名前』って言われた。忘れられなくて女の子が生まれたらマナミって決めていたと...。12年前の話ですが、改名させたい」
アホ亭主をとっちめる痛快な方法はコレ
どうやら巷には、かくも娘の名前に元カノの名前を付ける男が多いらしい。それがわかった時、女性はどう振る舞ったらいいだろうか。こんな風に明るく旦那をとっちめてはいかが――。週刊誌『女性セブン』(2013年5月2日号)では「娘に元カノの名前をつけた夫『そんな女性になってほしい』」という痛快な記事を載せている(要約抜粋)。
≪昔の彼女を忘れられないのが男というものだが、その思い出を娘に投影するのはいかがなものか。千葉県の女性Nさん(35)が、夫(35)のまさかのエピソードをぶちまける。
小1の娘が「自分の名前の由来」という宿題を持って帰って来た。名前をつけた夫からお風呂の中で話を聞いていたのは知っていたけど...。数日後、「明日、作文を発表するから聞いて」と娘が読みだした。「私の名前は、お父さんの昔の大切な人の名前です。とてもきれいでやさしくて女神さまみたいな人でした。そんな女性になってほしいとお父さんが願いを込めてつけたそうです」
この作文を「パパにも読んであげて」と言うと、娘は得意になって大声で...。まあ、夫の顔色ったらなかったわよ。で、「これを学校に提出してもいいのね?」と詰め寄ったら、「バカッ。冗談を真に受けるヤツがあるか」って娘を怒ったりしてさ。バカはどっちだっていうのよ≫
一方、非常にまれなケースだが、息子に元カレの名前をつける女性がいるらしい。女性向けサイト「発言小町」(2009年6月15日)には、「妻が元カレの名前を息子につけました」という男性の投稿が載った(要約抜粋)。
「週末、妻の友人たちが生まれた長男を見に来た際、『元カレと一緒の名前だね』と言っているのを偶然聞いてしまいました。妻は『漢字は違うけどね』と笑っていました。それからは長男の名前を呼ぶのも嫌になってしまい、なんとなく顔を見るのも嫌です。私の息子に間違いはないのに、です」
この投稿には、男性が娘に元カノの名前をつける以上に厳しい批判が巻き起こった。「最悪妻」「人間ではない」などの声に加え、こんな疑問もいくつか。
「追い打ちをかけるようで心苦しいのですが、本当にあなたの子ですか?」
一方、ここでもやはり、ごく少数だが「ほかにもいます」の声が。
「『うちの息子の名前、元カレの名前なの』と言っているママ友がいます。皆で『え~~』と笑って聞いていました。ちなみにそのママ友、ご主人の実家に同居し嫁姑でもめています。うっぷん晴らしもあるのかな?」
女性には、男性にはない、女性なりの事情があるようだ。