広島テレビは、過去に制作した原爆や平和をテーマとしたドキュメンタリーを自社のWEB上で無料配信すると発表した。配信番組は英語版で制作され、ニューヨーク・タイムズにも配信開始の広告を掲載する。
同社は1962年9月1日設立。2017年で開局55年の節目にあたり、番組を通して平和を願うメッセージを世界に向けて発信する。
テーマは「Message from Hiroshima」
今回の企画のテーマは、「Message from Hiroshima」。開局50年を記念して行われた「Piece for Peace HIROSHIMA」に次ぐもの、という位置づけだ。広島に原爆が投下された8月6日(日本時間)から配信を行い、世界へ平和を希求するメッセージを発信したい狙いがある。それに伴って、アメリカの新聞社であるニューヨーク・タイムズには、広告の掲載が同日(アメリカ現地時間5日)に行われる。
今回配信を行うのは、広島テレビが制作・放送したドキュメンタリーコンテンツなどだ。英語版が制作され、WEB上で全世界に向けて配信を行う。一部の作品を除き、音声は日本語、字幕は英語の作品が流される。
配信が行われる作品には、「そして父になる」「海街diary」などで知られる是枝裕和さんが監督を務め、綾瀬はるかさんが出演し朗読を行った「いしぶみ」や、被爆死したアメリカ兵捕虜の姿を描いた「被爆米兵」などがある。過去広島テレビが制作・放送したドキュメンタリーも含め、全6作品が配信される予定。「いしぶみ」は1か月間の配信を、他の5作品は18年3月までの配信を予定している。
広島テレビ編成局広報宣伝部の担当者は
「平和を訴えかけるようなメッセージを持つ作品を日本の人々だけではなく、世界の人々に対しても見てもらいたいです」
と話している。特設ページはこちらから。