「ソロ」なのになぜ「シンクロ」?
その一方で、今回の名称変更に一部理解を示す声もある。
「シンクロのソロって何だよ、とずっと思ってた」
「シンクロの名称変更、ソロだけ変えればいいのに」
など、ソロが「なぜ」「何と」シンクロしているのかピンと来ていない人たちだ。
こうした疑問に対し、青木さんはこう答えている。
「ソロってひとりで泳ぐのに、なんでシンクロっていうんやろう?って思ってた人もいるみたいやけど、シンクロって『人と人の同調性』だけじゃなくて、『人と音楽の同調性』も採点項目の中に入ってるんです。 だからソロもれっきとしたシンクロ」
広く親しまれてきただけに名称変更を惜しむ声もあるが、国際水連の公式サイトによると、1891年にベルリンで初めての大会が開かれた頃、シンクロは「アーティスティックスイミング」や「水中のバレエ」と呼ばれていたという。今回決まった新名称は原点回帰と言えるのかもしれない。