上西小百合議員、今度はレッズに「くたばれ」 球団はサポーターに「自重」呼びかけ

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   ツイッターの「炎上」から1週間が経過しても、上西小百合衆院議員(34)の「口撃」が止まらない。

   上西氏は2017年7月22日、サッカーJ1・浦和レッズのサポーターが自身の事務所に押しかけてきたとツイッターで明かし、クラブ側の対応を批判して「くたばれレッズ!」と投稿した。ツイッターで批判の声が寄せられると、

「撤回、謝罪、反省は一切しません」

と宣言した。一方の球団側はウェブサイトでサポーター向けの声明を発表し、上西氏の書き込みについては「心情は十分にお察ししますが」と前置きしながら、反応することは「自重」するように求めている。

  • 上西小百合衆院議員(写真は、2017年3月撮影)
    上西小百合衆院議員(写真は、2017年3月撮影)
  • 上西氏と公設秘書の笹原雄一氏(写真右)(写真は、2017年3月撮影)
    上西氏と公設秘書の笹原雄一氏(写真右)(写真は、2017年3月撮影)
  • 上西小百合衆院議員(写真は、2017年3月撮影)
  • 上西氏と公設秘書の笹原雄一氏(写真右)(写真は、2017年3月撮影)

「レッズ関係者がこれを黙認するのならば私にも考えが」

   スポーツ各紙(ウェブ版)の22~23日の報道によると、上西氏が22日、大阪府吹田市のビル2階にある事務所に入ろうと階段を上がる際、男性2人が現れて「埼玉から来た」「なんだ、このやろう」などと罵声を浴びせたという。

   上西氏は同日15時頃、ツイッターに

「本日、私の大阪事務所に浦和レッズファンを名乗る人間が押しかけて来ました。(中略)正直なところ浦和レッズ関係者がこれを黙認するのならば私にも考えがあります」

と投稿。

「週刊誌から『企画として』レッズの試合を観にいきませんか、と言われて断ったけれど、レッズサポーターがこの程度の低レベルなら行ってもいいと思う」

と煽り、続けて「くたばれレッズ!」とレッズをののしった。

浦和側「この時点では関われる案件ではない」

   浦和はその後、公式サイトで「ファン・サポーターのみなさまへ」と題する声明を発表した。上西氏の事務所に「浦和レッズファンを名乗る人間」が押し掛けた問題では、

「浦和レッズとしましては、上記の事務所に行かれた方が、浦和レッズのファンであっても、なくても、この時点では関われる案件ではございません。警察から捜査協力など要請がございましたら、十分に協力させていただきます」

などとして捜査協力があるまでは球団として特段の対応は行わない考え。その上で、

「ファン・サポーターのみなさまにおかれましては、心情は十分にお察ししますが、こうした動きに反応することは、浦和レッズはもちろんのこと、Jリーグやサッカー界、スポーツ界にとってもマイナスになりますので、ぜひ自重いただきますよう、お願い申し上げます」

と上西氏の「口撃」に反応しないように呼びかけた。

公設秘書、「くたばれレッズ」発言で「盛り上がればいい」

   上西氏の公設秘書を務める笹原雄一氏は7月22日のツイッターで、「さきほどの上西さんの『くたばれレッズ』発言については、どう擁護するんですか?」(原文ママ)と一般ユーザーから寄せられたリプライに、「盛り上がればいいな」と返信している。浦和側の対応については、

「レッズのフロントは本当にダメだ。三菱自動車以下」
「レッズのフロントわかってねえな。サポーターにフロントが追いついてない」
「地上波のカメラまわってんだから、逃げきれないだろう。レッズふざけすぎ」

と批判。

   浦和が同日のセレッソ大阪戦(ヤンマースタジアム長居)に2‐4で敗れると、笹原氏は浦和の敗戦を伝えるニュース記事を引用する形で

「ここで負けるって」

と投稿した。

   上西氏の「くたばれ」ツイートをめぐっては、ツイッターやネット掲示板で

「上西さんもあまり調子に乗らないほうがいい」
「議員が『くたばれ』って言葉使うと思わないんだけどな・・・」
「レッズ関係者とレッズサポーターはスクラム組んで上西小百合を訴えたらどうですかね?」

と批判的な声が相次いでいる。

上西氏、映画監督のツイートに「大正論」

   映画監督の想田和弘氏はこうした批判の嵐に、ツイッターで23日に「上西小百合がサッカーファンとの軋轢をエスカレートさせているのは全く無意味だし有害だし、トリックスターの議員として掻き回すべき対象を完全に間違っている」と投稿した上で、

「しかし彼女の暴言に対して激怒し政治家辞めろと叫んで人たちにも、辞めるべき政治家なんてもっと他にいるだろうとシラけた気分になる」

と違和感を表明。続けて、

「自民党の改憲案のメッセージを一言で言えば『くたばれデモクラシー!』」

だとして、ネット利用者は上西氏ではなく安倍政権に激怒すべきだと主張した。

   上西氏はこのツイートを引用する形で

「大正論です」

と賛同し、

「撤回、謝罪、反省は一切しませんが、修正はします」

と宣言している。

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