2017年8月6日の「夏の節分」(立秋)に向け、大手コンビニ各社が「夏の恵方巻き」商戦に乗り出している。来店客の消費喚起が主な狙いだが、一部チェーンでは、メインとなる2月の恵方巻きに商戦に向けた「事前準備」の意図もあるという。
各社が様々な意図のもとキャンペーンを展開する「夏の恵方巻き」だが、はたして消費者には受け入れられているのだろうか。J-CASTニュースが、コンビニ大手3社の広報担当者に話を聞くと...。
ローソンは「年4回」販売
コンビニ大手3社(セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソン)の中で、いち早く「夏の恵方巻き」商戦に乗り出したのはファミリーマートだ。同社は2011年の「冬の節分」で特に人気が高かった2商品を、夏にも予約販売限定で展開していた。
ファミマの広報担当者は17年7月19日のJ-CASTニュースの取材に、「(夏の恵方巻きキャンペーンの)実施はまちまちで、昨16年は展開をしなかった」と説明。ただ、今年は「土用の丑の日」と併せてキャンペーンを展開し、予約販売を中心に計4商品を売り出す。
展開の狙いについては、「もちろん、お客様の需要に応える部分は強い」としつつ、
「2月のメイン商戦に向けて、販売動向や反響を事前に調べ、商品のブラッシュアップを図る意図もあります」
とも話した。ただ今年は、夏の『スタミナ料理』需用を狙って、牛肉を巻いた恵方巻きを用意したという。
ローソンは2013年の夏からキャンペーンを展開している。同社では15年頃から、夏だけではなく、「春」(5月)と「秋」(11月)の節分にも恵方巻きを販売。同社広報担当者にキャンペーンの意図を聞くと、
「恵方巻き自体の認知度が向上していることから、お客様が季節を感じられる商品として、一年に4回ローソンの店舗で提供しています」
としていた。