テニスのグランドスラム(4大大会)の1つ、ウィンブルドン選手権の試合で八百長疑惑が浮上し、関係機関が調査に乗り出すことになった。不審な賭博が行われた可能性があるという。
テニス選手の不祥事をめぐっては日本の三橋淳(28)が永久追放の処分を受けたばかり。テニス界では不正への引き締めが強まっている。
ウィンブルドン3試合、全仏1試合
AFP通信の2017年7月21日の報道によると、テニスの不正防止機関「テニス・インテグリティ・ユニット」が20日、同年のウィンブルドン予選2試合と本戦1試合、さらに全仏オープン1試合でも八百長の調査を始めると公表した。
ただ、賭け金額に不自然な動きがあったものの、選手の負傷の状態など不正でないさまざまな要因が絡んでいる可能性もあるという。TIUは賭けの運営会社や規制当局から情報を得て慎重に調査を進める。
同日の英紙「ザ・サン」では、英国の元プロテニス選手で世界ランク最高4位のティム・ヘンマンがコメント。「もし八百長に関わった選手が見つかれば、厳しく罰せられるべきだ。出場資格を場合によっては永久に停止するのも重要だ。不正をはたらくと罰せられると人々に理解してもらう必要がある」と、TIUの厳正な調査を望んだ。