夫の船越英一郎さんが「不倫」をしているなどと、ブログやYouTubeで連日のように主張を続ける松居一代さん(60)について、お笑い芸人のカンニング竹山さんが「これ、イジっちゃ駄目だ」「カウンセリングに連れていかないと」などと指摘した。
竹山さんの発言を受け、インターネット上では「思っている事をズバッと言ってくれた」といった賛同の声が出る一方で、踏み込み過ぎだと反発する意見もあり、波紋を広げている。では、精神科医の目から見ると、一連の松居さんの行動はどう映るのか。J-CASTニュースは、あるメンタルクリニックの院長に見解を聞いた。
「どうにかしてあげないと、かわいそうでしょ」
竹山さんは2017年7月19日放送の情報番組「直撃LIVE グッディ!」に出演。番組では、松居さんが同日に更新したブログの内容を取り上げ、YouTube動画の制作などに協力する「チーム松居」の存在を紹介した。
こうした特集の中で、番組MCの安藤優子キャスターに話題を振られた竹山さんは、「ちょっともう、イヤになるくらい他の番組でも何回も何回も言ってるけど...」とした上で、
「病気のおばさんをイジっちゃ駄目だって。病気なんだから。だから、チーム松居の人もカウンセリングに連れて行かないと、何にもならないでしょ。(略)これ、イジっちゃ駄目ですよ。みんなで楽しんだら。本人喜んじゃってるんだもん、きっと」
と強い語調で指摘。続けて、「どうにかしてあげないと、かわいそうでしょ」とも漏らしていた。
竹山さんがこうした主張をするのは今回が初ではなく、14日に更新したツイッターでも、
「メディアはもう松居一代さんの件はやらない方が良いと俺は思う。人は普通である必要はないが普通でないのも確か。だからメディアのネタにするのはあまり正しくない」
と、松居さんの行動を取り上げる各メディアの報道姿勢に苦言を呈していた。
報道を控えるべきだと繰り返し訴える竹山さんの考えについて、ツイッターやネット掲示板には、
「竹山さんは言葉はぶっきらぼうだけど、一番松居さんを思いやってると思う」
「正にみんなの思っている事をズバッと言ってくれました」
と賛同の声が広がる一方で、医師でない第三者が他人を「病気」扱いしたことに対し、
「何の病気だと診断されてるんですかね。竹山さんはお医者さんじゃないでしょ」
「他人を勝手に病気呼ばわりして避けるように煽るとか」
と問題視する意見も出ている。
「まず認知症の線はないと思います」
では、精神科医の目から見て、一連の松居さんの言動はどのように映るのだろうか。都内のあるメンタルクリニックの男性院長が、匿名を条件にJ-CASTニュースの取材に応じ、専門医としての見解を述べた。
この院長は「実際に診療をしていないので、あくまで本人の動画での言動からの意見です」と前置きした上で、「当然ですが、病的だと思います」と指摘。続けて、
「『嫉妬妄想』と『演技性パーソナリティ障害』という2つの精神障害が出ていると思います。どちらも、松居さんぐらいの年代になると、けっこう多い精神障害です。彼女の場合は、船越さんとの関係が悪化したという精神的なショックをきっかけに発症したと考えられますね」
と話す。インターネット上など一部では「認知症なのでは」といった指摘も見られるが、院長は、
「動画でのしゃべり方や、話している内容を見ると、まず認知症の線はないと思います。記憶もしっかりしているようですし」
と否定した。
なお、このクリニックでは、どちらの精神障害についても、基本的には「家庭の方で落ち着くまで様子を見るように促している」というが、周囲の迷惑になる問題行動を繰り返す場合などには、
「病院側で強制入院させることもある」
としていた。