米司法省は、薬物や盗品などの違法な物品が取引されていた闇サイト「アルファベイ」を閉鎖に追い込んだことを2017年7月20日、発表した。調査はアジア・欧州各国の協力のもと行われ、管理者の逮捕にこぎつけた。
「アルファベイ」の開設は2年以上前で、それまでの間に20万人以上のユーザーと、4万人以上の販売者が利用した。閉鎖時には違法薬物や毒物が25万点以上、盗品や個人情報、偽造品、コンピューターウイルスなどが10万点以上販売されていた。
こうした違法サイトはダークウェブ、ダークネットと呼ばれ、「Tor(トーア)」のようなソフトを使用してアクセスを匿名化しないと閲覧できない。取引はビットコインなどの仮想通貨を使用して行われている。
声明の中でセッションズ司法長官は、「アルファベイ」の閉鎖を「今年の犯罪調査において、恐らく最も重要なできごと」と評し、「ダークネットにも隠れることはできない。今後も、犯罪者や薬物の売人がどこにいようと、我々は必ず見つけ出して逮捕し、投獄する」とした。