インフルエンザは夏でも油断禁物 都内で感染例、沖縄では学級閉鎖

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2年前の7~8月には高齢者施設で集団感染

   都内では夏の感染者数は少ないが、那覇市に目を移すと事情は一気に変わる。那覇市保健所は7月13日、同市内で第27週(7月3日~9日)のインフルエンザの定点報告が、1定点当たり10.42人となり、感染症流行注意報の基準となる同10.0人を超えたと発表した。過去5週で見ると増加傾向で、人数は「A型」が63人、「B型」が56人。小学校と高校で1校ずつ、学級閉鎖となった。インフルエンザによる入院患者も、10~14歳で1人、80歳以上で3人出ていた。

   那覇市では2年前、2015年7月末~8月初めに高齢者施設でインフルエンザB型の集団感染が報告されている。国立感染症研究所のウェブサイトによると、入所者44人中41人が発熱し、診断キット検査によりインフルエンザ陽性と判明したのは33人と、発熱者の8割に上ったという。インフルエンザによる入院者や死者は出なかったが、2次感染による細菌性肺炎が4人に見られ、うち2人が入院・治療を受けた。

   年間を通して気温が高い東南アジアでは、雨季にインフルエンザの流行が見られる。亜熱帯地域の沖縄でも、同じような傾向だ。

   沖縄の南西に位置するマカオの特別行政区政府衛生局は2017年7月18日、インフルエンザの夏季流行時期に入ったとして注意喚起を出した。最新情報となる第28週(7月10日~16日)の患者数は1000人あたり117人で、通常時期の4倍。子どもの患者数は同214人と、通常時の2倍に達した。マカオも沖縄と同様に、亜熱帯気候に属している。

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