トラが脅威なのは事実
今のところ、意図的に人を保護区に送り込みトラに襲わせていることを示す確固たる証拠が出ているわけではない。薪や食糧を取るために無断で保護区に侵入し、運悪く襲われた家族を見つけた農家が補償金詐取を思いついたのではないかと指摘するメディアもあるようだ。
補償金詐取とは別に、保護区のトラが増えてしまっていること自体も問題視されている。英字新聞「The Times of India」によると、地元の人々はトラを恐れて畑の手入れができず、子どもも安心して学校に通えない状態だという。
人を襲うことに慣れてしまったトラが積極的に居住地に近づいて来る可能性もある。人とトラの衝突は確実に起きているのだ。
州政府などが保護区と居住地を隔てる柵の設置を予定しているが、今のところはゾウに乗った森林警備員がトラの居住地接近を防ぐため警戒を行っているという。