7月も下旬に入り、日に日に日ざしが強くなってきた。この時期、多くの女性が悩まされるのが、流れ出る汗や皮脂による化粧崩れ! せっかく朝メークしたのに、お出かけ先や勤め先で何度も化粧直した経験はありますネ。
そんな悩みを、「あるもの」を冷やすだけで解決、朝のメークを最高の状態に仕上げ、キープ力をアップする裏ワザを紹介する。
マラソン完走後の汗顔でもメークばっちり
都内に住む羽賀友美さん。夏は、汗っかきで朝にしっかりメークしても3時間で化粧崩れしてしまう。
羽賀さん「もう、ファンデーションが汗でグジャグジャになり、水に浮いた泥のような状態になってしまいます」
そこで、ヘアメーキャップアーティストの長井かおりさんに、とっておきの「冷やしメーク術」を教えてもらうことになった。長井さんは有名女優やモデルのメークを多く手掛けているプロ中のプロだ。ランニングが趣味で、ハワイマラソンのハーフ(21キロ)を完走した直後の笑顔のアップ写真を見せた。バッチリしたアイラインに口紅。汗でドロドロになってもおかしくないのに、キレイなまま。
長井さんが羽賀さんに「お出かけの時は、化粧直しの道具を持っていきますか?」と聞くと、羽賀さんは「もちろん」と言うように大きくうなずいた。しかし、長井さんが「私は朝きちんとやれば夜まで崩れないので、持ち歩きません」と言うと、羽賀さんはびっくり。いったい、「冷やしメーク術」とはどんな方法なのだろうか。番組では視聴者参加のクイズを出した。次の4つのうち何を冷やしてメークすると化粧が崩れにくくなるのか、テレビのリモコンのdボタンを押して投票してもらった。
(1)化粧水を冷蔵庫に入れて冷やす。
(2)ファンデーションを冷蔵庫に入れて冷やす。
(3)スポンジを冷蔵庫に入れて冷やす。
(4)顔(冷水を洗面器に入れて顔をひたす)。
結果は、化粧水が約5割、ファンデーションが約3割、スポンジと顔が約1割と、圧倒的多数が化粧水とファンデーションだった。番組ゲストの女優でモデルのシシド・カフカさんもファンデーションと答えた。ところが正解はスポンジである。
なぜ、冷やしたスポンジを使ってメークすると化粧が崩れにくくなるのだろうか。皮膚科医の吉木信子さんがこう解説した。
吉木医師「夏は暑くて汗もたくさんかきますし、過剰に皮脂が出てくる季節なので、朝ばっちりメークをしても簡単に崩れてしまいます。そこで、化粧を崩れにくくするには、ベースメークをしっかりと肌に密着させることが大切。まず、濡らして冷やしたスポンジで顔をふくと、肌が冷えて汗の分泌が抑えられます。また、スポンジで肌をふくことによって皮脂を吸い取り、土台がすべすべしてファンデーションがしっかり肌に密着して化粧持ちが格段によくなるのです」