環境省は、公式ウェブサイトで公開しているパンフレット「ストップ・ザ・ヒアリ」から、ヒアリによって米国では年に約100人が死亡しているとの記述が不正確だとして削除した。山本公一環境相が、2017年7月18日の会見で明かした。
パンフレットは2009年に環境省が制作したもので、ヒアリの特徴や見つけた場合の対処、噛まれた際の対応がまとめられている。17年5月に国内の複数の港でヒアリが発見されて以降、パンフレットに記載されている「約100人」という死亡人数について指摘が寄せられた。環境省での再調査の結果、正確でないおそれがあるとして当該の記述を削除した。環境省の担当者はJ-CASTニュースの取材に、削除したのは人数に関する部分のみだと答えた。
ヒアリの持つ毒性は強く、アレルギー反応が出た場合はアナフィラキシーショックを起こして死に至る場合もあるため、環境省は引き続き警戒を呼び掛けている。