月収1200万円から月収7000円になった夫と、月収15万円から1億円になった妻――。
2017年7月16日放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日)で紹介された、お笑い芸人レイザーラモンHGさん(41)と住谷杏奈さん(34)夫妻の「稼ぎ逆転で夫婦崩壊」エピソードがネットで話題だ。どの家庭も陥りそうな「夫婦の収入格差」に、セレブタレントの梅宮アンナさん(44)も、自身の経験を踏まえ、持論を展開した。
夫婦の「立場」は逆転
きっかけになったのは、「しくじり先生」でHG夫妻が語った、収入にまつわる「格差」エピソードだ。2006年の結婚当時、HGさんは最高月収1200万円、妻の杏奈さんは15万円だった。しかし1年後には、HGさんがプロレスの試合で全治8か月の大けがを負ってしまい、月収はわずか7000円に激減。
この時、杏奈さんは「自分が稼がなきゃ」と決意し、コスメやファッション、補正下着のプロデュース業に乗り出す。このビジネスは大成功をおさめ、(年商ではなく)年収が1億円を超え、完全に夫婦の「立場」は逆転した。
徐々に夫婦関係も壊れていく中、杏奈さんは、ついにHGさんに「私が稼いでいるし、早く芸人をやめてよ」と暴言を吐いてしまう。ケガから復帰後、劇場でネタの腕を磨いていた「芸人・レイザーラモンHG」を全否定した一言だった。
その後は、杏奈さんが事業失敗で負った1億円の負債を、HGさんがコツコツ頑張ってきた仕事でフォローするなどし、関係も修復。これらの経験から、2人は、「夫婦に収入は関係ない」「お互い良いときもあれば悪いときもある。夫婦で補い合って生きていこう」と、締めくくった。
ツイッターなどでは、「涙かホロリ」「いい夫婦やな、と思いました」「よく離婚しなかったな逆にすごいなと思う」「幼い子が居ながら、自分で営業し稼ぎに行ったのはすごい」など反響が続き、翌17日の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)でも、この話題が取り上げられることとなった。
梅宮アンナ「女は稼がない方がいい」
番組では「収入で夫婦に優劣をつけるのはNG行為」というタイトルで、議論が交わされた。
出演者の梅宮アンナさんは、「自分も稼いでしまうと、男の人をバカにしたこともあった。結婚しているときもそうだった」と、告白。
MCの蝶野正洋さんから「暴言吐いたとか?」と聞かれると、「うーん、まあ。人としてどうかなってことも(あった)」と、苦笑いで認めた。その上で、「だから女があまり稼がない方がいいと思います」と、持論を展開した。
出演者から「そういう結論!?」と、ツッコミが入ったがコーナーはそこで終了。放送後からツイッターなどでは、この「女が稼がない方が~」発言が拾われ、再び火がついた。
「稼がない方がいいのではなくて、収入が少ないからと見下さなければいいことです」
「収入低くても、ちゃんと働いていたらいいと思うけど?」
「妻が稼ぎ手としてバリバリ働き、夫が主に家事をこなす。そういうスタイルの夫婦だっているけどね」
など、女性が収入多くても関係ないという意見もあれば、
「いや、本当ですよ。稼ぎの少ない経済力のない男なんて肩身が狭いですよ」
「結構お金で判断する女性って多いよね」
など、男性からの「本当のところは......」という意見も少なからずある。
Yahoo!知恵袋など、ネットの相談コンテンツには、
「嫁の方が年収が高いなんていうのは 男として恥ですかね?」
「夫婦共働きの方へ。妻の方が給料が高いって正直どうですか?」
というトピックスが多数あがっており、「悩める夫」からの相談は後を絶たない。