「スキップできない」人が増加中? 専門家に「練習法」聞いてみた

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   まず、スキップができない人は2通りに大別される。

「人数的に大多数ではないですが、運動が苦手な人――比較的多くみられるのは、手足をバラバラに動かす『協調運動』が苦手な人です。例えば『ボール投げが苦手な人』や『縄跳びが一回も跳べない人』が挙げられます。また、スキップは左右の『ケン』で構成されるので、ケンケンができない人には物理的に難しくなります」

   後者の場合、まずはケンケンの習得から始めなくてはならないという。

   では、ケンケンができてスキップができない人はどうしたらいいのだろう。スキップには明確な指導法が存在しないため、同協会はスキップの動作がどのような動きで構成されているかを分解し、できるところから少しずつ難易度を上げる「段階的指導法」を提案する。

「スキップの構成は『右ケン→きをつけ→左ケン→きをつけ』の連続動作です。この間の『きをつけ』の部分ができないとスキップにならず、ただ走るような動作になってしまいます。前に速く進むことを意識してしまうとますますできなくなってしまうので、まずはその場でスキップの構成を練習することで、だんだんとできるようになっていきます」

   スキップができることによって、他の運動種目にも好影響が期待できる。スキップの動きは「踏み込み」と「蹴り上げ」の動作のため、走りや鉄棒の逆上がり、サッカーの走り込みからのシュート、バスケットボールのレイアップシュートにも共通する動きだという。

   同協会ではスキップの指導動画をYouTubeで公開しており、

「運動を苦手としている子がスキップという課題でつまずき、さらに運動に対して苦手意識を持って欲しくないと考えております。たかがスキップなのですが、その『たかが』ができない子が増えてきているのが実際です。私たち協会としてはその『たかが』でも明確な指導法を作り、子どもたちに苦手意識を作らせないことを目標としています」

と、その制作意図を語った。

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