毎日30~40分のランニングが寿命を9年延ばす 「長生き遺伝子」の長さから判明

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中途半端な運動では寿命に関係なし

その結果、次のことがわかった。

(1)運動の強度として、男性は毎日40分、女性は毎日30分のランニングを週に5日する人(高強度の運動)は、ほとんど体を動かさない人に比べ、テロメアの長さは約9年の寿命分長い。

(2)同じく男性は毎日40分、女性は毎日30分のランニングを週に5日する人は、適度に体を動かしている人(中程度の運動)に比べ、テロメアの長さは約7年の寿命分長い。

(3)しかし、適度に体を動かしている人(中程度の運動)と、ほとんど体を動かさない人との間では、テロメアの長さに統計上の差がなかった。

   1日30~40分のランニングといえば、約6~8キロの距離になり、かなりの運動量だ。このぐらい激しく運動すると、7~9年も寿命が延びるが、それより軽い運動ではテロメアの長さには影響はないというわけだ。今回の結果について、タッカー教授はプレスリリースの中でこうコメントしている。

「生物学的な老化を遅らせたいと思うのなら、少々の運動では効果がないということです。毎日高いレベルの運動を行なう必要があります。高強度の運動がテロメアの長さに影響を与えるメカニズムは不明ですが、細胞の炎症や酸化ストレスと関係している可能性があります。運動に、炎症と酸化ストレスを抑える効果があると思われます」
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