7年間中国に逃亡していた男も逮捕
菅氏は、
「警察庁と中国公安部の間では定期的に協議を開催して連携を図っており、引き続き日中間で捜査協力を行っていく」
とも述べている。実際、振り込め詐欺のケース以外に、中国側の協力で日本人容疑者が逮捕されている。
逮捕されたのは、中国に約7年間にわたって逃亡していた元暴力団幹部の60代の男。男は、2010年9月、国際郵便で覚せい剤を台湾から国内に密輸したとされる事件への関与が取りざたされ、直後に中国に逃亡。日本側が中国側に捜査協力を要請していた。現地当局が17年6月に中国・青島で男を発見し、不法残留で身柄を拘束した。男は国外退去処分を受けて日本側に引き渡され、警視庁が日本に移送中の機内で覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などの疑いで逮捕している。