複数の音楽を同時に聞くことができる「i聖徳太子」というアプリが、ツイッターでにわかに話題になっている。
なんと3度目のリバイバルヒットというが、元々はどんな用途を狙って作られたのか、開発者に聞いた。
「クソの役にも立たないのでおすすめです」
該当のツイートは2017年7月9日につぶやかれたもので、
「この聖徳太子というアプリ、複数の曲を同時に聞くことができるんですがクソの役にも立たないのでおすすめです。」
2017年7月13日現在で、リツイートが8万超、「いいね」が10万7000超となっている。
「i聖徳太子」は同時に最大4曲まで聞くことのできる音楽アプリだ。アプリが初めてリリースされたのは2011年4月と少し古いが、開発者のShuichi Tsutsumiさんに話を聞いたところ、バージョンアップは9回行われている。バグ対応・英語対応などの微細なバージョンアップはあったものの、「4つの音楽を一度に流せる」などの基本的な機能は当初よりついており、2012年11月以降はアップデートされていない。
しかし、今回のツイートを契機に1日あたりのダウンロード数が一時的に約94倍に増え、App Storeのビジネスカテゴリでのランキングも1位になったという。
実は、過去にも2012年9月24日にNAVERまとめで「人類には早すぎるiPhoneアプリまとめ」という記事が上がったことでビジネスカテゴリランキング2位になったり、2014年4月25日にもツイートがきっかけとなって1日あたりのダウンロード数が14回から一時1万6000回以上と1000倍以上も伸びたりした(この時のビジネスカテゴリランキングは1位)ことがあったという。
アプリの制作については、
「思いついたので休日に作ってみた、というだけです。最初のバージョンは作成着手からリリースまでのべ2日ぐらいだったと思います。」
と語った。音楽を聴いているとき「勉強することもたくさんあるのに、何かちょっと時間がもったいない」ことに気づき、「両耳で別々の音楽を聴けるアプリがあってもいいのではないか」という発想に至ったという。